(※写真はイメージです/PIXTA)

資格試験は、直前1ヶ月でどれだけ追い込めたかで決まります。模擬試験で成績が悪い人でもここで追い込めば、逆転可能ですし、直前1ヶ月で気を抜けば、不合格となってしまいます。46歳で社労士試験に挑戦し、50代から実務を経験した佐藤敦規氏が著書『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

最後の追い込みはコツコツ型よりも短期集中型

■直前の2週間でするべき勉強

 

では直前の2週間にやるべき勉強はどんな内容でしょうか? 何日間の連続休暇を取れるかによって変わりますが、次の3点です。

 

①苦手科目(分野)の克服
②何年か前の試験を通して解いてみる。本試験と同じ形式で最初から最後まで通して問題を解く
③暗記事項の確認

 

1日10時間の勉強時間が目標。原則、寝ているときと食事以外はすべて勉強にあてるイメージです。土日に有給を2日以上合わせれば、合計で40時間程度の学習時間を確保できます。自宅で集中できる人であればいいのですが、長時間勉強するのが難しければ、朝から夜まで図書館かワーキングスペースに籠りましょう。

 

お昼も自宅に戻ると気が緩んでしまうので、周辺で済ませます。飲食を禁止している図書館が多いので、飲食店がなければ、近くの公園か車の中で済ませます。

 

練習に集中するアスリートの合宿同様、勉強に集中します。その期間はスマートフォンも極力見ないようにしてください。3~5点の得点アップを目指し、合格ライン上から抜け出せるようにしましょう。

 

■苦手科目を捨てるのはアリか?

 

どうしても苦手意識が払拭できない、手をつけるのが遅れたなどの理由で、数十時間集中して勉強しても間に合いそうもない科目がある人もいるでしょう。その際、思い切ってその科目を捨ててしまうという選択肢もあります。必要以上に時間をかけても点数が上がらないのであれば、他の科目で稼ぐほうが合格する可能性が上がるからです。

 

ただし総合得点のほか、科目別の足切り最低点が設けられていて、1科目1点でもその基準を割ってしまうと総合得点で上回っていても即、不合格とされてしまうような試験では、この作戦が使えません。最低基準点は下回らないレベルまでには、苦手科目を底上げする必要があります。

 

■コツコツだけではなく爆発する気持ちで

 

資格試験の勉強では、毎日コツコツと続けるのも大事ですが、直前2週間の集中学習で一気に駆けあがるような感覚を持てるようにするのが大切です。

 

学生時代、一夜づけの試験勉強で高得点を取れた人はいるかと思いますが、そのときの記憶や成功体験を思い出してください。

 

なお、士業として将来、独立するのであれば、毎日一定的に進めるコツコツ型よりも短期集中型のほうが有利なのではないかと思われます。

 

なぜなら士業の仕事には、繁忙期とそうでないときがあります。また法律の変更後や新しい助成金、補助金が公開された後、集中的に学習していち早く仕事を受けられた人が成功するからです。

 

他の先生より先行してセミナー講師を担当したり、執筆したりできれば、その分野の第一人者と認知されさらに仕事の依頼がまいこむようになるでしょう。、士業として成功するためにはこうした瞬発力が不可欠です。

 

私自身は、試験前になると本を読んだり部屋の整理をしたりと集中することができず、高校、大学時代と学校の定期テストでよい成績を取れませんでしたが、社会保険労務士試験に合格したときの直前期には、1日10時間以上集中して勉強できました。そのときの自信みたいなものは実務に就いてからも役立っています。

 

佐藤 敦規
社会保険労務士

 

 

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本連載は佐藤敦規氏の著書『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法

45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法

佐藤 敦規

日本能率協会マネジメントセンター

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