(※写真はイメージです/PIXTA)

近年は離婚について抵抗がなくなっているといわれますが、はたしてどこまで事実でしょうか。厚生労働省が2022年8月に公表した「離婚に関する統計」の結果をみると、過去70年間の離婚率の推移、都道府県ごとのあからさまな地域差など、興味深い事実が浮かび上がりました。

都道府県ごとの離婚率は地域差が顕著に!

次に、都道府県ごとの離婚率をみると、すべての都道府県で共通して減少しています。

 

それでは、地域ごとの差・特徴はあるのでしょうか。

 

この点、単年度のみのデータでは判断できないので、2005年と2020年のそれぞれについて、都道府県別の離婚率の「トップ」と「最下位」、そして、上位と下位の顔ぶれを比較してみました。

 

【図表2】が2005年、【図表3】が2020年のデータです。

 

厚生労働省「令和4年度 離婚に関する統計」のデータをもとに作成
【図表2】2005年の都道府県別・離婚率ランキング 厚生労働省「令和4年(2022年)度 離婚に関する統計」のデータをもとに作成

 

厚生労働省「令和4年度 離婚に関する統計」のデータをもとに作成
【図表3】2020年の都道府県別・離婚率ランキング 厚生労働省「令和4年(2022年)度 離婚に関する統計」のデータをもとに作成

 

◆離婚率「トップ」と上位の顔ぶれは?

都道府県別の離婚率は、2005年と2020年のいずれも沖縄県が1位です。

 

また、1位~10位に以下の7都道府県が共通してランクインしています。

 

・沖縄県:1位(2.71%)→1位(2.36%)

・大阪府:2位(2.43%)→5位(1.79%)

・北海道:3位(2.42%)→4位(1.75%)

・福岡県:4位(2.31%)→3位(1.77%)

・宮崎県:5位(2.31%)→2位(1.79%)

・高知県:7位(2.25%)→7位(1.67%)

・和歌山県:10位(2.12%)→8位(1.67%)

 

◆離婚率「最下位」と下位の顔ぶれは?

逆に、下位10都道府県(38位~47位)についてみてみましょう。こちらについても、2005年と2020年の最下位がいずれも新潟県です。

 

また、以下の8都道府県が共通してランクインしています。

 

・岩手県:38位(1.82%)→40位(1.40%)

・福井県:40位(1.72%)→41位(1.40%)

・山形県:42位(1.69%)→44位(1.28%)

・秋田県:43位(1.63%)→45位(1.27%)

・石川県:44位(1.63%)→42位(1.32%)

・富山県:45位(1.58%)→46位(1.22%)

・島根県:46位(1.52%)→43位(1.32%)

・新潟県:47位(1.49%)→47位(1.21%)

 

このように、2005年と2020年の離婚率のデータを比較すると、1位が沖縄県、最下位が新潟県と不動であり、しかも、上位と下位の顔ぶれがかなり共通していることがわかります。

 

都道府県ごとの地域差が顕著にあらわれており、実に興味深い結果です。

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