(※画像はイメージです/PIXTA)

9月22日(木)、日本では24年ぶりとなる「円買い介入」が実施されました。これにより、前日のFOMCを受けて1ドル146円に迫っていた米ドル/円が、一気に140円まで円高が進むなど荒い値動きをみせています。そのようななか、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は、この歴史的な円買い介入をただの「応急処置」に過ぎないとみており、円安トレンドは当面続くと予想しています。それはなぜか……また、そうであれば円安ピークの水準はどこか、みていきましょう。

この相場で「勝ち続ける」ために重要な3つのポイント

以上のように、短期と中長期で異なる「ファンダメンタルズ」と米ドル/円との関係として見ると、日本の通貨当局による米ドル売り・円買い介入も、一気に中長期的に行き過ぎた米ドル高・円安の是正を目指そうとするには無理があるのではないでしょうか。

 

その意味では、当面は140円割れへ米ドル安・円高へ押し下げるような介入ではなく、145円を超えて米ドル高・円安が加速しそうな局面ではカウンターアタック的に介入するといった対応が基本になるのではないでしょうか。

 

そうであれば、米ドル/円のトレード戦略としては、これまでと基本はあまり変わらず、米金利との関係を丁寧にチェックして、それからかい離しない米ドル高・円安を前提にトレードするということになると思います。

 

その一方で、中長期的には極端に割高な米ドルとなっているのは事実です。そのため、今回の介入のように、なにかの拍子で割高の反動から米ドル急落となることもあることから、これまでも述べてきたような「割高な米ドル買いの心得」として、

 

①米ドル購入額の抑制

②小まめな利益確定

③ストップロス

 

など、損失を限定化する対応は引き続き必要になるでしょう。

 

以上を踏まえ、今週の米ドル/円予想レンジは、140~146円中心を想定します。

 

 

吉田 恒

マネックス証券

チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長

 

※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

 

 

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