(写真はイメージです/PIXTA)

資産運用を始めたくて調べてみると、利回りや利率、騰落率など似たような言葉が多くあり、混乱してしまう人も少なくありません。利回りと資産運用のリスクは表裏一体の関係にあるため、資産運用のリスクを把握するうえで、「利回り」を理解することは大変重要です。本記事では、利回りやさまざまな資産運用方法の利回りの平均、計算方法についてみていきます。

過度につぎ込むと破産に…投資は必ず「余剰資金」で

資産運用をおこなう際に注意すべき点は以下の2点です。

 

<資産運用をおこなう際の注意点>
・高い利回りが継続するとは限らない
・余剰資金でおこなう

 

1.高い利回りが継続するとは限らない

株式や投資信託などは常に値動きするうえ、企業業績や経済情勢によっては配当金や分配金も支払われない可能性があるため、利回りは変動します。表示している利回りは、あくまでもその時点での利回りを表しているに過ぎない、という点には注意が必要です。

 

比較的安全な定期預金でさえ、変動金利を選ぶと利回りが変動する可能性はゼロではありません。不動産投資も、入居者が退去すれば利回りは変動します。

 

一方、ソーシャルレンディングは基本的に利回りが変動することはありません。

 

2.余剰資金でおこなう

過度に資産運用に資金をつぎ込んでしまい、日常生活に支障をきたすようでは本末転倒です。自分が資産運用に利用できるお金がいくらまでなのか、自分の家計を1度洗い出して、余剰と考えられる資金を資産運用へ回すように心がけましょう。

 

具体的には、家計を「すぐに使うお金」、「数年後に使う予定のあるお金」、「しばらく使う予定のないお金」に分類。

 

このうち、しばらく使う予定のないお金を余剰資金と考え資産運用に活用すると、仮に運用がうまくいかなくても、家計やライフプランに与える影響は限定的になります。

 

■すぐに使う予定のあるお金(例)
・生活費
……食費や光熱費、家賃など頻繁に支払いが発生する費用
・急な病気やケガ、冠婚葬祭など万が一の費用
……急遽必要になる可能性があるため、手元においておくべき費用

 

■数年後に使う予定のあるお金(例)
・住宅購入の頭金
……住宅ローンを利用する際の諸経費や、住宅ローンの借入額を極力減らすための資金
・結婚資金
……子どもの結婚式などの費用
・教育資金
……子どもの大学入学金や学費など

 

■しばらく使う予定のないお金(例)
・老後に向けた積み立てや、趣味・旅行などいつか落ち着いたら考えてみたいイベントなど

 

まとめ

資産運用の利回りとは、以下の計算式で算出します。資産運用は利回りが高いほど、リスクも高い傾向があるので、資産運用の種類ごとに利回りを把握しておくことは大変重要です。

 

資産運用の利回り(%)={(利子+分配金+売約益)÷投資元本}×100

 

 

株式会社バンカーズ

 

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※本記事は、株式会社バンカーズ(Bankers)のコラム「Bankersノート」より抜粋・一部再編集したものです。

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