(※写真はイメージです/PIXTA)

定年後はサラリーマン時代に培ったニッチなスキルや知識にニーズがあることもあります。71歳のシニアは「包丁研ぎ」教室で人気講師になったといいます。セカンドキャリアコンサルタントの高橋伸典氏が著書『退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

あなたの経験・趣味やスキルがお金になる

■スキルシェアという方法

 

サラリーマン時代に培ってきた知識・経験・スキルを、手軽に必要としている人に届けて売れるということをご存じでしょうか?

 

「そんなこと簡単にできないよ、第一どこでお客さんを探してくるの?」

 

そう思われるのも、もっともなことだと思います。

 

確かにお客さんを探すのは、お店を構えて待つ、ネットで探すにしても広告が必要です。お店の準備と集客、この2点は商売の基礎になります。

 

しかし、これを事前に準備してくれ、後は商品であるサラリーマン時代に培ってきた知識・経験とスキルを教えるだけで良いとしたらいかがですか? 簡単ですよね。

 

それを可能にしているのが「スキルシェアサイト」と言われるインターネット上のお店なのです。スキルシェアサイトには次のようなお店・教室があります。

 

①知識・スキルを教える教室
②知識・スキルをマニュアルにして渡すお店
③自分のスキルで顧客の代わりに何かをしてあげるお店
④相談に乗るお店

 

①の例としては、Excelのスキル、上手いスピーチの仕方、わかりやすい資料の作り方、企画が通るプレゼンテーションの方法などを教えます。②はそれをマニュアルにして売ります。③は代わりに資料を作ったり、イラストを描いてあげたりします。④は顧客の悩みや愚痴を聞いたりします。

 

■「ストアカ」で知識・スキルを教えてみよう

 

①の代表的なインターネット上のお店の名前は「ストアカ」といいます。ここはお店というより学校と呼ぶのがふさわしいと思います。少し詳しく見ていきます。

 

ここでは、いろいろな知識を、生徒さんとして学ぶことができますし、先生になって教えることもできます。「ストアカ」の中に掲示板があって、そこに何を教えるか、誰が教えるかなどの情報を掲示しておくと、それを見て受講してみたいという生徒さんが集まってくる、そんなイメージです。

 

自分の教室を開催するのは簡単です。ストアカが教室枠を用意してくれるので、自分が教える内容を書き込むだけです。後は生徒さんが集まってくれるかどうかです。授業料は自分で設定できるので、参加者が多いと収入も上がります。

 

受付はネット上ですが、教える場は、実際に会うケースとオンライン上どちらでも選べます。

 

教室を開くにしても、自分は教えるだけの知識・スキルはないと思われる人も多いと思います。

 

そこは長年関わってきた仕事に関する知識やコツ、あるいは趣味に関するニッチな知識、人間関係の改善方法、仕事で成功した場合の手順などを、わかりやすく掲示すると案外人は集まってきます。

 

それを求めている人からするとお金を出してでも知りたい内容でしょう。会社員時代に使っていた知識・スキルが再び人のために役立つことになります。

 

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※本連載は、髙橋伸典氏の著書『退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書

退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書

髙橋 伸典

日本能率協会マネジメントセンター

この一冊で定年後の不安を払拭! 定年後の3大リスク(お金/仕事、孤独、健康)に対し、具体的に乗り越える方法を提示。定年後、どのようにすればいいか不安を抱えている人に贈る指南書です。

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