(※写真はイメージです/PIXTA)

「認知症」の前段階を示す「軽度認知障害(MCI)」という言葉があるのをご存知でしょうか。認知症と診断された場合、元の状態まで回復することは困難ですが、MCIの段階で適切な対策を行えば約半数が復調する可能性があると、MYメディカルクリニック横浜みなとみらい院長の山本康博氏はいいます。今回は、そんな軽度認知障害(MCI)の具体的な症状やチェックポイント、予防法について解説します。

放置はキケン…認知症進行につれ高くなる「負担額」

認知症の診断には問診のほかに、CTやMRI、SPECTといった費用が高い検査が行われます。自己負担は3割負担の場合、CT・MRI が4,500円~9,000円、SPECTの場合24,000円~30,000円程度)程度かかります。

 

治療は内服による薬物療法が主流ですが、そこまで高額な薬はあまりなく、どちらかというと生活のサポートに要する費用のほうが多くかかることが多いです。

 

認知症を発症して介護が必要になった場合、要介護認定を申請して認定が下りれば介護保険適用の介護サービスを受けられます。介護サービス利用の際は保険が適用され、自己負担額は本人や世帯の所得状況によって1割から3割で済みます。

 

しかし、認知症が進行していくと、要介護認定の段階も上昇するのが一般的です。それにつれてサービスの単価が上がったり利用頻度が増えてくるため、毎月かかる自己負担額の総額も高くなることに注意が必要です。

 

おわりに…MCIの症状は「いつもとちょっと違う」がポイント

軽度認知障害(MCI)の段階では、「いつもとは明らかに違うけれど、生活に支障をきたすレベルではない」ということから、放置してしまう人も少なくありません。しかし、放置してしまうとそのまま認知症に進行する可能性があることが明らかになっています。

 

MCIかもしれないと気づいたら早めに医療機関を受診するとともに、脳を刺激する健康的な生活習慣に切り替えましょう。食生活や運動は、生活習慣病を防ぐためにも重要です。

 

 

山本 康博

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい

院長
 

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