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富裕層向けの不動産会社は一握り
不動産会社が信頼に足るか否かをよく吟味せずに依頼することは避けるべきです。「不動産屋」と呼ばれる会社のすべてが投資に知見があるわけではありません。なかでも、富裕層向けの不動産投資の相談に長けている不動産会社は一握りです。多くは資産に関するコンサルティングや税制、融資の支援等の知見がない場合が多く、総合的な提案をすることができません。
例えば、Eさんのように不動産会社をよく吟味せず「手元資金に2億円ある」と丸投げしてしまった場合は、2億円前後の物件を集めてくるだけにとどまり、投資についての適切な提案が行われない可能性があります。
営業マンの多くは確実な売上の実現を望むもので、現金で支払い能力のある客に対しては現金での購入に話を進めがちになるのです。
富裕層が不動産投資により本来の利益を獲得するには、自ら知見を広めて緻密な資産運用計画を練るか、信頼できる富裕層向けの不動産会社をパートナーとして探す必要があります。目の前にいる不動産会社に物件探しを「丸投げ」することは避け、適切な提案をする能力が備わっているか否かをよく確認したうえで投資計画について「相談」することが大切です。
鈴木 子音
株式会社有栖川アセットコンサルティング
代表取締役
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