賞状とメダルを手にするネルソン・マンデラ氏(メルク財団主催・第一部門受賞者)

ウガンダの政治や金融、テクノロジーなどに関する情報を、独自のレポートや論説を交えて届ける現地メディア『PML Daily』より翻訳・編集してお伝えする。

氏には500米ドル(日本円にして約6万6,614円。ウガンダの平均年収は約6万5,000円<一般社団法人日本ウガンダ経済推進協会 2016年6月調査より>)の賞金に加え、「マスタークラス」と呼ばれる没入型オンライン教育トレーニングプログラムへの1年間のアクセス権が授与された。

 

そのほか、2位にはルワンダのnewtimes.co.rwのデルフィン・マオンビ氏、3位にはタンザニのトゥリナグウェ・A・マロパ氏が選ばれている。

 

今回の受賞についてマンデラ氏は、「自分の仕事が地域社会にポジティブな変化をもたらし、それが評価されることはとても励みになります」と話した。そして、ジャーナリストに対して、常に対象読者を第一に考え、読者の生活を向上させるような作品を制作するよう呼びかけた。

 

「若いジャーナリストたちに呼びかけるのは、自分たちの役割を常に意識してほしいということです。ジャーナリズムは非常に大きな影響力を持つものです。ですから、私たちは自分たちが大衆に与えるかもしれない影響に常に気を配らなければなりません。私にとってジャーナリズムは擁護であり、何より大事なのは読者です」

 

メルク財団からネルソン・マンデラ氏に贈られたメダル
メルク財団からネルソン・マンデラ氏に贈られたメダル

 

PML Dailyのスタッフも、マンデラ氏の受賞を祝福した。PMLデイリー編集長でベテラン編集者のアレックス・B.Atuhaire氏は、マンデラ氏は「選び抜かれた受賞者」であると述べた。

 

「私たちは、マンデラ氏含め、弊社の特に若いジャーナリストの多くが、合理的な情報を必要とする地域社会で、ジャーナリズムを推進させるために取り組んでいることを誇りに思います」(Atuhaire氏)

 

また、「今回の賞は、弊社のコンテンツ・チームにとって欠かせない人物であるマンデラ氏の、日々の賢明な仕事に対する当然の賞賛です」とも述べた。

 

マンデラ氏はカンパラ大学を卒業後、29歳のときに2018年5月からPML Dailyのライターと副編集者を兼務。同社では特に、事業全体のコンテンツ管理やさまざまなメディアで使用するオンラインおよびオフラインのコンテンツ開発を支援する役割を担っている。ゲートキーパーの一人として、掲載するコンテンツの執筆や編集を担当している。2019年には、同社の年間最優秀従業員賞も受賞した。

メルク財団とは何か

同表彰を主催したメルク財団は、「ドイツ・メルク KGaA」の慈善活動部門にあたる。「ドイツ メルク KGaA」は、ドイツ・ダルムシュタットを本拠とする化学品・医薬品メーカーである。設立は17世紀まで遡り、現存する医薬品・化学品企業としては世界で最も長い歴史を有するとされる。日本やその他の国では「MSD」と名乗り、日本ではかつての万有製薬が同社に買収され、現在は医療用医薬品・ワクチンの開発・製造販売を行う製薬会社・MSD株式会社(資本金263億490万円)として存在している。

この記事は、GGOが提携するウガンダのメディア『PML Daily』が2022年8月11日に掲載した記事「Milestone! Ugandan journalist Nelson Mandela beats East Africa to win ‘Covid-19 coverage’ award」を翻訳・編集したものです。

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