(画像はイメージです/PIXTA)

香港在住・国際金融ストラテジストの長谷川建一氏(Wells Global Asset Management Limited, CEO)が「香港・中国市場の今」を解説していきます。

香港・本土ともに方向感の乏しい展開で夏休みムード

12日の香港市場は前日の値幅を伴った上昇の後で、朝方こそ、方向感の乏しい展開だったが、引けにかけて堅調になり、ハンセン指数は小幅に二日続伸し前日比0.46%高で引けた。

 

中国企業の業績改善が相場を支える流れとなり個々の企業が指数を押し上げた。ただ、香港市場の売買代金は749億香港ドルと8日連続で1,000億香港ドル割れ、5月4日以来実に3ヵ月ぶりの低水準だった。

 

物価指標の発表を無事こなして株価指数は堅調に推移するも、市場参加者は夏休み気分で、いまひとつ盛り上がりに欠ける感は否めない。

 

香港市場は業績を手掛かりに個別銘柄が上昇。スポーツ用品大手の李寧(2331)は4.7%高。朝方、発表した中間決算によると売上高は前年比21.7%、純利益は前年比で11.6%増加したことが材料視された。

 

そのほか携帯電話キャリアの中国移動(0941)は1.4%高、同社の中期決算で純利益が前年比18.9%上昇、配当の増額が予定された。香港上場企業の決算報告がピークを迎える中、相次いで増益や増配を明らかにする企業の動きが目立った。

 

自動車関連銘柄も堅調だった。自動車メーカーの小鵬汽車(9868)は4.4%高、EVメーカーのNIO(9866)は4.2%高で引けた。そのほか中国の主銘柄もしっかり。石油会社の中国海洋石油(0883)は2.4%高、Eコマース大手のアリババ(9988)は1.2%高、生活関連サイト運営の美団(3690)は1.5%高だった。

 

中国本土マーケットは上海総合指数が前日比0.15安の3,276.89と小反落、CSI300指数は0.06%安の4,191.15で引けた。

 

香港市場同様に方向感の欠く展開となり、堅調な動きも引けにかけて利益確定売りに押された。同指数は前日まで約2週間ぶりの高値だった。また来週発表される中国小売売上高や鉱工業生産など主要経済指標を控えて様子見ムードが広がった。

 

足元、中国本土の新規感染者の高止まりは不安材料で、11日の新規感染者(無症状者除く)は1,851人と今月10日に記録した今年5月12日以来の高水準である。中国の一部都市では複数地域でロックダウンが導入されるなど、先行き不透明感は拭えない。

 

 

 

 

長谷川 建一

Wells Global Asset Management Limited, CEO/国際金融ストラテジスト<在香港>

 

 

 

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