(※画像はイメージです/PIXTA)

内申点は定期テストの点数だけでなく、授業中の取り組みや提出物なども評価に影響します。特に「関心・意欲・態度」などの観点項目は、定期テストではなく、普段の授業や提出物で評価されている場合が多いです。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

5教科以外の実技4教科を軽視しない

▶内申点を上げるには? 

内申点は定期テストの点数だけでなく、授業中の取り組みや提出物なども評価に影響します。特に「関心・意欲・態度」などの観点項目は、定期テストではなく、普段の授業や提出物で評価されている場合が多いです。

 

内申点を上げたいとき、ひとつのポイントになるのが、5教科以外の実技4教科「音楽、美術、保健体育、技術・家庭」です。これらの教科の観点については、授業や提出物で評価される内容が多くなっています。

 

もし実技が苦手でも、授業にまじめに一生懸命取り組んでいれば、評価につながることもあるでしょう。その他、宿題やレポート、作品などの課題は、必ず期限を守って提出しましょう。

 

もちろん、実技教科のペーパーテスト(定期テスト)も対策をしましょう。観点表を参考にすると、技術家庭や保健体育の観点4番目にある知識や理解は、定期テストで評価されやすいでしょう。実技教科の知識は暗記が多く、やっておけば当然点数が取れるため、捨ててしまうのはもったいないです。

 

授業でとったノートやプリントは、最低限確認しておきましょう。時間をかけすぎず、手を抜きすぎず、うまく勉強することをおすすめします。通信教材には、実技の要点まとめ集などもあります。コンパクトにまとまっているので、便利に活用できます。

 

実技教科はテストに加え、普段の授業での姿勢や、提出物を怠らないことが大切。東京都の公立入試における内申の扱いは、実技教科は評定が2倍になりますから、内申を上げたい受験生は、日頃の授業に積極的に取り組むのも一手です。

 

塚松美穂著『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)より。
塚松美穂著『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)より。

 

■実技教科は、授業が大切。

 

例えば、開成や早慶など私立の最難関高校は、入試問題の幅が広く、中学校の学習範囲以外の問題も目にしますので、定期テスト対策が合格につながるとは言い切れません。

 

しかし、東京都立の共通問題や自校作成問題、その他の私立高校を目指す受験生は、まず定期テストに合わせて学習習慣を身につけ、目に見えるかたちで学校の成績アップを狙う。定期テストの対策をしながら、中学の学習範囲の積み上げをしていくことが、やはり受験に確実につながってきます。

 

一般入試に限っていえば、私立高校は、内申点の扱いは各校異なりますが、都立・県立を目指す受験生にとっては、当日の入試の結果に内申点が加算されるので、中学校での定期テストの対応が合格のポイントにもなりうる、といえるでしょう。

 

※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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