(※写真はイメージです/PIXTA)

空間認識能力は、「物体同士の空間的な関係を理解し、記憶する能力」です。この能力はクリエーティビティーやイノベーションにおいて主要な役割を果たすことが、最近の研究でも紹介されています。記憶力日本選手権大会6回の最多優勝者の池田義博氏が著書『世界記憶力選手権グランドマスターの 驚くほど簡単な記憶法』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

姿勢がいいと「空間認識能力」はアップする

これまで述べきたように、空間認識能力は、イメージを使った思考を習慣化することで伸ばすことが可能です。特に、頭の中に浮かべたイメージを自由自在に動かしたり、変化させたりできるようなレベルになれば、空間認識能力がかなりアップした証拠です。

 

イメージ思考に加えて、日常の習慣でも空間認識能力をアップさせられる工夫があります。それは「姿勢」です。姿勢とは、立ったり座ったりしているときの身体の形のことです。

 

空間認識と姿勢に何の関係があるのだろうと思うかもしれません。ところが、姿勢は、仕事に限らず脳のパフォーマンスにおいて非常に重要な要素なのです。脳神経外科医の林成之氏によると、正しい姿勢を取る重要性は、空間認識能力の見地から説明することができるそうなのです。

 

少し想像してみてください。例えば、スポーツにおいて超一流といわれる人で姿勢が悪い人がいるでしょうか。さらに、皆さんの周りにいる卓越した活躍をしているビジネスパーソンでひどい姿勢の人がいるでしょうか。少なくとも私は、どちらも思い当たりません。

 

林氏によると、「超一流だから姿勢がいい」のではなく「姿勢がいいから超一流になれた」ということだそうです。なぜなら、姿勢が正しく保たれていないと身体の軸がぶれてしまい、バランスが崩れて空間認識能力が働きにくくなるためだそうです。

 

それに対し、正しい姿勢と正しい頭の位置による水平な目線を維持することで、脳が傾くことなく正しい位置に置かれ、物事の正確な理解や身体のコントロールがしやすくなるのだそうです。

 

具体的には、椅子に座っているときなら、その状態からまっすぐに立ち上がれるかどうかを試してみます。林氏によれば、まっすぐ立ち上がることができれば、正しい姿勢ということだそうです。

 

また、立っているときなら、目をつぶって飛び上がってみて、元通りの位置に着地できるか試してみることも、確認するには有効のようです。

 

さらに加えると、背中の上のほうに肩甲骨が左右に1つずつありますが、この左右の肩甲骨を結んだ線が地面に対して並行になるように意識することで、身体のバランスが取れるということです。

 

イメージによる思考の習慣化にプラスして姿勢を意識することで、ビジネスにおける最強の武器である空間認識能力を手に入れてください。

 

池田 義博
記憶力日本選手権大会最多優勝者(6回)
世界記憶力グランドマスター

 


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    本連載は池田義博氏の著書『世界記憶力選手権グランドマスターの 驚くほど簡単な記憶法』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

    世界記憶力選手権グランドマスターの驚くほど簡単な記憶法

    世界記憶力選手権グランドマスターの驚くほど簡単な記憶法

    池田 義博

    日本能率協会マネジメントセンター

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