(※画像はイメージです/PIXTA)

これまで続いていた「米ドル高・円安トレンド」。ところが、7月27日のFOMCを境に動きが逆転。一時132円台まで円高が進みました。こうしたなか、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は、「円安トレンド終了の可能性」を指摘します。その根拠と8月の米ドル/円の動きについて、詳しくみていきましょう。

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    8月中に「1ドル130円割れ」が起こる可能性

    ちなみに、図表5は、過去4回の米ドル高・円安から米ドル安・円高へのトレンド転換直後の値動きの特徴について調べたものです。これをまとめると、円安トレンドが終了すると、2ヵ月で5%以上の米ドル下落が起こり、下落率が10%以上に拡大するのは半年以上の時間がかかっていました。

     

    出所:チャート・データを元にマネックス証券が作成
    [図表5]過去4回の円高トレンド開始直後の値動き 出所:チャート・データを元にマネックス証券が作成

     

    ただし、途中で「××ショック」などに巻き込まれると、米ドル安・円高はより激しいものとなりました。

     

    今回はすでに7月の米ドル高値139.4円程度を記録したタイミングから1ヵ月も過ぎないなかで一時132円半ばまで下落、下落率はほぼ5%に達しました。これまでの経験からすると、とくに「××ショック」に巻き込まれるようなことでもなければ、8月中に130円を大きく米ドルが割り込む可能性は低いでしょう。

     

    以上から、8月の米ドル/円は130~136円中心の展開を予想します。

     

     

    吉田恒

    マネックス証券

    チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長

     

    ※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

     

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