(※写真はイメージです/PIXTA)

医師の近藤靖子氏が、「シニア世代を健康かつ快適に過ごすために、50代や60代前半の生活のうちに気をつけたいこと」として、研究により導かれた「病気にならない歩き方」について解説していきます。

結論…体力を向上させる「インターバル速歩」の詳細

同様に、信州大学医学部の能勢博氏も、ウォーキングに早歩きを取り入れるべきだとすすめています。彼は、1日1万歩歩いた人のデータを集め、その効果を調べたところ、顕著なものは見つかりませんでした。

 

そこで、体力を向上させるためには、運動強度を強めるべきであるという結論に達しました。ジムで機械を使ってトレーニングするのが正統的ですが、普段のウォーキングを工夫しても同様の効果が得られるということです。彼は、早歩きを3分間と普通歩きを3分間を繰り返す「インターバル速歩」をすすめており、週に早歩きを合計1時間する、または相当する強さの運動をすると体力が向上すると結論付けています。

 

さて、私はというと、平日、家事や仕事をする日常生活だけで、8000歩前後歩いていることが多いようです。ほかに用事があり多く歩く日には、10000歩を超えます。

 

でも、特に早歩きはしないので、多く歩いた日でも、運動をしたという実感はあまり湧きません。運動をしたと実感し、食事前になると健康的にお腹が空いたと感じるのは、やはりエアロビクスをしたりゴルフコースを回ったりというような、特別な運動をした場合です。ただし、仕事のある日にはなかなか時間が取れないので、特別な運動は週に1回できれば良いほうでしょう。今後は普段から、ただ歩くだけではなく、早歩きも取り入れていきたいと思います。

 

 

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近藤 靖子

和歌山県和歌山市に生まれる。京都大学医学部および同大学院卒。 医療に関しては麻酔科、眼科、内科、神経内科、老年内科の診療に従事。1994年家族と共に渡米し、オハイオ州クリーブランドのクリーブランドクリニックにて医学研究を行う。 その後、ニューヨーク州ニューヨーク市のマウントサイナイ医科大学、テキサス州ヒューストンのMDアンダーソンがんセンターにて医学研究に従事。 2006年末に帰国し、2008年千葉県佐倉市にさくらホームクリニックを夫と共に開院し、主に高齢者医療を行う。

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    本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『認知症のリアル 時をかけるおばあさんたち』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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