(※写真はイメージです/PIXTA)

「まだ大丈夫と思いたい。でも、知っておけば準備できる。」高齢者認知症外来・訪問診療を長年行ってきた専門医・近藤靖子氏は、書籍『認知症のリアル 時をかけるおばあさんたち』のなかで「デイサービス」について解説しています。

「見守り・介護ロボット」がいたら…

ここからは私の空想ですが、例えば1人に1台、見守りロボットまたは介護ロボットがいて、やりたいこと、好きなことの相手をしてくれると良いなあ、と思います。

 

もし、ロボットが、その高齢者の今までの人生のさまざまな出来事、写真やビデオをメモリーに蓄え、好きなこと・嫌いなことを把握し、タイミング良く好きな音楽や映像を流してくれたら、どうでしょうか。

 

もし、しゃべりかけたら相槌を打ってくれたり、好きそうな話題を提供してくれたりしたら、楽しいひとときが過ごせるのではないでしょうか。

 

もし、時間を見計らって食事や散歩、体操などを適切に促してくれたら、良い気分転換になることでしょう。

 

もちろんセキュリティーカメラが付いていて、転倒した場合などには家族に知らせてくれる機能も必要でしょう。今のAIやIT技術の発展の著しさを考えると、こんなロボットも近いうちに夢物語でなくなるかもしれません。

 

 

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近藤 靖子

和歌山県和歌山市に生まれる。京都大学医学部および同大学院卒。 医療に関しては麻酔科、眼科、内科、神経内科、老年内科の診療に従事。1994年家族と共に渡米し、オハイオ州クリーブランドのクリーブランドクリニックにて医学研究を行う。 その後、ニューヨーク州ニューヨーク市のマウントサイナイ医科大学、テキサス州ヒューストンのMDアンダーソンがんセンターにて医学研究に従事。 2006年末に帰国し、2008年千葉県佐倉市にさくらホームクリニックを夫と共に開院し、主に高齢者医療を行う。

本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『認知症のリアル 時をかけるおばあさんたち』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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