(※画像はイメージです/PIXTA)

「受験プロジェクト計画表」は、塾なし受験を突破するための計画表です。入試での得点を最大にすることを目指し、自分はどの教科の点数を上げたいか、そのために何をどうすればよいのか、考えていきます。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

受験に「先取り学習」が必要な理由

中期的目標のもうひとつは、②先取り学習です。これは、学校ではまだ学習していない3年次の単元を自分で学習すること、予習のためではありません。なぜ受験に先取り学習が必要なのでしょうか。

 

答えは、入試の出題範囲は中学の全範囲だから、です。

 

過去問を解き始めようと考えたとき、未学習の単元があると取りかかれません。志望校の過去問対策は、受験に必須です。公立校入試は、早い都道府県では1月末から始まり、首都圏では2月15日以降です。受験生は秋になれば、過去問を解き始めて対策を進めていきたいと考えるでしょう。その場合、学校の学習スピードでは間に合わないのです。

 

特に、中3の後半に学習する数学の範囲に気をつけましょう。公立入試の数学は、出題の約5割が3年の学習内容といわれ、入試頻出の単元が多いです。早くても12月中に終わる授業通りのスピードで進むと、入試対策ができなくなってしまいます。これは、難易度は違えども、標準的な公立校から難関校入試まで同様なのです。数学の他に英語の文法についても、先取りが必要になる場合があるでしょう。

 

先取り学習が必要な例:

 

数学➡円周角の定理/三平方の定理
英語➡関係代名詞や現在分詞、過去分詞

 

一般的な進学塾では、中3の夏前後にはひと通り中学の履修範囲を終えるところが多く、以降は、応用問題や入試対策をしていくようです。息子は、二次関数や三平方の定理などの重要単元は、夏休みに計画的に先取り学習をしました。先取り自学習には、オンライン教材を用いて、講義を聞いて勉強するというかたちで進めました。

 

授業スタイルと同じ形式がよいと考えたからですが、先取り学習には、オンライン教材は便利で、コストパフォーマンスがいいと思います。

 

中期的な目標については、固定された日程(通過ポイント)に関係なく、また学校生活などと並行して進めなければなりません。計画的に少しずつ進めるか、普段なかなか時間がとれない場合は、まとまった時間のある長期休暇(春・夏休み)を上手に使うといいでしょう。

 

目標や学習プランで計画表が埋まってきました。もし、先々まで決定することが難しい場合は、まず1カ月をめどに考えてみましょう。徐々に埋めていくのもありですし、仮決めをしておいて変更してもよいでしょう。
 

 

塚松美穂
ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター

 

 

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※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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