「バフェットキャリー」は日本株ブームの鏑矢になる
商社から始まり、いま不動産で大きく飛躍しようとしているバフェットキャリーは、広範な日本株式への外国人投資の鏑矢となるのではないか。それこそ日銀が希求し続けてきたポートフォリオリバランスを通しての、資産デフレ脱却を確実にする。
[図表6]は日本の不動産価格であるが、黒田日銀の異次元金融緩和以降大きく上昇に転じ、今回のYCC堅持により一段と弾みがつく趨勢にあることがうかがわれる。
経団連による調査では大手企業105社の夏のボーナス上昇率は13.8%と1981年以来最高の伸びとなっている。賃金上昇率も高まり2%インフレターゲット達成が視野に入ってくるかもしれず、いまは円での資金調達のラストチャンスとも考えられる。
ヘッジファンドによる日本国債ショートは日本売りではなく、日本株買いにつながる動きだと考えるべきだろう。
武者 陵司
株式会社武者リサーチ
代表
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