(※写真はイメージです/PIXTA)

振り返りの効用は、「成果を出しやすくなる」ことです。目標設定した後、目標に対しての振り返りは欠かせません。良い結果であれ、、悪い結果であれ、振り返りを行うことで、「やりっぱなし」で終わるのを防ぎ、経験をリソース化することができます。エグゼクティブコーチの大平信孝氏が著書『部下は動かすな。』(すばる舎)で解説します。

まず「できたこと」、次に「課題」を振り返る

■振り返りの3つのポイント

 

振り返りのポイントは3つあります。

 

【ポイント1】振り返りの「頻度」

 

振り返る頻度ですが、まずは1週間単位で振り返ってみることをオススメします。

 

実際に振り返るタイミングとしては、「1日、1週間、1カ月、3カ月、半年、1年」など様々あります。

 

振り返ることにあまり慣れていない方は、まずは1週間ごとに振り返りをするのが取り組みやすいです。

 

具体的には、「毎週金曜の夜9時、土曜の朝7時、日曜の夜8時、月曜の朝6時」など、振り返る時間を固定してしまいましょう。

 

ちなみに1週間ごとの振り返りにかける時間は、5分から30分くらいを推奨しています。まずは、15分を目安に1週間の振り返りをしてみてください。

 

【ポイント2】振り返りの「順番・やり方」

 

必ず「うまくいったこと→うまくいかなかったこと」の順番で振り返りましょう。

 

この順番が大切です。

 

つまり、まず「できたこと」から振り返り、次に「課題」について振り返り、その結果をアクションプランにして、翌週・翌月のスケジュールに反映させていきます。

 

もう少し詳しく説明すると、「うまくいったこと」については、うまくいった原因や背景を明確にできると、別の場面でも横展開できるので、今後、別の仕事やプロジェクトをするときも、成功の再現性を高めることができます。

 

次に「うまくいかなかったこと」についてです。

 

「今の自分の実力・現状でできるはずだったこと」であれば、軌道修正をすればすぐにできるようになります。それ以外のうまくいかなかったことについては、まず「できるようになる必要があるか?」を再度考えてください。

 

必要がないものであれば、リリースしてしまいましょう。

 

再考してもやはり、できるようになる必要があるものは「どうしたらできるようになるか?」のセルフ作戦会議をしてみてください。

 

【ポイント3】振り返りの「活用の仕方」

 

せっかく振り返りをしても、既にやるべきことで手一杯なので、実際の行動に反映させることが難しいという方もいます。

 

振り返って得た知見を、仕事や日常生活に活用できないとしたら、もったいないです。まずは、「今できている行動に+1行動を付け加える」イメージを持ってください。そうすると、振り返りの知見をスムーズに行動につなげていけます。

 

もしかしたら、振り返って気がついたことを「どう行動につなげていけばいいか考えるのが苦手」という方もいるかもしれません。

 

そういう場合は、自分に次の質問をして振り返ってみましょう。

 

・夢や目標により近づくには、どうしたらいいか?
・もう少し改善できることがあるとすれば、どんなことか?
・このよかった経験を次につなげるには、どうしたらいいか?

 

これらを考えるだけでも、振り返りを次の行動に反映させていくことができます。

 

「振り返り」をうまく活用することで、セルフリーダーシップを発揮して、「ぶっとんだ目標」を実現していくことができます。

 

ぜひ週1回の振り返りから始めてみてください。
 

 

大平信孝
株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役

 

 

※本連載は、大平信孝氏の書籍『部下は動かすな。』(すばる舎)から一部を抜粋し、再編集したものです。

部下は動かすな。

部下は動かすな。

大平 信孝

すばる舎

「部下が動いてくれない」「部下が一向に成長しない」「怒っても褒めてもうまくいかない」「チームが全然まとまらない」「リーダーとしての自信がない」… このような悩みを抱えるリーダーのあなたは、なんとかして部下・チ…

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