(※写真はイメージです/PIXTA)

会社から突然、早期退職の募集が舞い込んできたとしたら、あなたはどう考えるでしょうか。外資系製薬会社に勤めて34年、この時まで定年後の準備は何もしていなかった普通のサラリーマンが取った行動はどのようなものだったのでしょうか。セカンドキャリアコンサルタントの高橋伸典氏が著書『退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

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新しいことにチャレンジできるという期待

▼早期退職を決意

 

会社側からは、今回の定年前の早期退職に向けての説明会も開催されました。そこでの説明を聞くうちに、今まで意識してこなかった今後のキャリアについて考えるようになったのです。定年後のことを思うなら、少しでも早く新しい環境で、いろいろ経験した方が良いのでないか、と考えが変わってきました。

 

しかし、そうはいっても住宅ローンも70歳まで残っている、子どもが成人になるまでまだ5年ある。やっていけるだろうか? 心配になります。とはいえ、会社都合の退職なので退職金が少しプラスして出ることもあり、何とかなるかとも思いました。

 

そこで思ったことがあります。結局悩んでも二つに一つしか選べない。早期退職を申し込むか、申し込まないか、どちらかです。それなら、自分の気持ちがどちらに傾いているか、どちらの方がワクワクするかで決めた方が良い、と。そう思うと、悩みは消えました。

 

もちろん冷静に考え、細かいとこるまでリスクがないか考えだしたら、きりがありません。でも将来の展望、未来に可能性が大きいと思うと悔いはありませんでした。

 

辞めることを決断しました。

 

パソコンの画面上で、辞めるボタンを選びクリックしようとしたとき「本当にこれでいいのか? これで悔いがないのか?」心の声が繰り返します。

 

「でもサラリーマン生活、一つの会社で34年勤務してきて、これから新しいことにチャレンジできるぞ」心の中でそう叫んで、辞めるボタンをクリックしました。

 

「あー、押したー」その時の高揚感は忘れません。

 

後でわかったことですが、70人いた同期のほとんどが応募したのです。誰しも悩んでいたことを後で知りました。

 

自分で決断し、選択したことが後で大切になります。自分が選択したからこそ、後で起こってくる困難も、人のせいにせず自分で受け入れるしかないと思えたのです。

 

どの道を選ぶにしても、どれに自分の心が傾いているのか、どれに可能性を感じるのか、本当に何をやりたいのかを定年を前にして考えることが大切だと思います。

 

安心してください。選択をした道でトラブルが起きたとしても、前を向いて進めば必ず逆転人生が待っています。勇気をもって決断してください。

 

ポイント
・決断することで次の道が開けてくる。
・自分がワクワクする方向に進んでみることもチャンス!

 

髙橋 伸典
セカンドキャリアコンサルタント

 

 

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※本連載は、髙橋伸典氏の著書『退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書

退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書

髙橋 伸典

日本能率協会マネジメントセンター

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