【住宅ローン破綻の悲劇】離婚が引き金で破産に…人もうらやむ「パワーカップル」の末路 ※画像はイメージです/PIXTA

住宅ローンの滞納が続けば、最終的に、自宅は競売へかけられることになります。これはローンを抱える世帯にとっては決して他人事ではなく、いまは不自由なく生活できていても、ちょっとしたきっかけで起こり得ることなのです。家の買い方・ローンの組み方・リスクの考え方等について、事例を交えながら解説します。

離婚が引き金で「破産」に追い込まれたパワーカップル

東海地方にお住まいのAさん夫婦は、7年前に6,000万円で注文住宅を新築しました。

 

この地域は、建売住宅が3,000万円台で販売されているエリアで、周辺の家と比較しても、明らかに「豪邸」といえる立派な自宅でした。

 

当時は夫婦ともに大手企業に勤務し、世帯年収が1,300万円以上あったため、不安はなかったといいます。当時を振り返ったAさんは、「あの頃の僕は、結婚生活が壊れるなんて微塵も思っていませんでした。ローンも無理なく払える金額で、不安はありませんでした」と語ります。

 

しかし、Aさん夫婦の生活は徐々に綻びはじめます。

 

育児や家事等についての価値観にズレが生じ、次第に夫婦仲が険悪となり、ついには完全に冷え切ってしまいました。そして離婚となり、妻が子どもを連れて家を出ることになったのです。

 

住宅ローンはAさんが払い続けることで話がまとまりましたが、これまで2人で払っていた月15万円以上の金額を1人で背負うだけでなく、養育費の負担も重なり、Aさんの生活は苦しくなります。

 

Aさんは、生活負担の重さと、広い家にたった1人残された寂しさからストレスが積み重なり、ついにはうつ病を患って仕事の継続ができなくなってしまいました。最初は傷病手当などで凌いでいましたが、次第にローンの返済継続が困難となり、最終的には自宅が競売にかけられることになったのです。

ペアローンの悪夢…元夫の自己破産で元妻に及んだ悲劇

自宅が競売にかけられたことで退去を余儀なくされ、そのうえ売れた金額だけでは住宅ローンを返しきれず、Aさんは1,000万円以上の残債を抱えることになりました。しかし、いまの生活では返済のめどが立たず、Aさんは、やむなく自己破産を選択しました。

 

その結果、離婚した元妻にも悲劇が襲います。

 

Aさんと元妻は、自宅の購入時にペアローンで住宅ローンを組んでいました。ペアローンは互いに連帯保証をしている状態になるため、夫が払えなくなれば妻に支払い義務が生じます。

 

そのため、離婚しているにも関わらず、Aさんが自己破産をしたことで、元妻には競売後に残った1,000万円以上の債務が請求されることになったのです。

 

「家を買うときは能天気に〈ペアローンのほうが、私も住宅ローン控除を受けられてお得だわ〉なんて思っていました。離婚は大変でしたけど、そのあとは住宅ローンのことなんて思い出しもしませんでした。まさかこんなことになるなんて…」

 

結局、元妻は残債の1,000万円以上を毎月分割で支払い続けています。

 

ライフソレイユ株式会社  取締役

ライフソレイユ株式会社ウェブサイト:https://life-soleil.jp/loan-arrears/

青山学院大学経営学部卒業。

大手コンサルティング会社に6年間勤務し、主に中小企業の経営再建や業績アップを支援。その後、任意売却専門の不動産会社「ライフソレイユ株式会社」を設立し取締役に就任。

現在までに延べ1000人以上のローン破綻者から相談を受け、生活再建を支援している。

著者紹介

連載不動産任意売却のプロがレクチャー!「資産性の高いマイホーム」購入のポイント

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