銀歯にしたくないなら知るべき…〈白い人工歯〉の落とし穴【歯科医師が解説】

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銀歯にしたくないなら知るべき…〈白い人工歯〉の落とし穴【歯科医師が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

いまや健康保険を適用した歯科治療でも「白い歯」が選べる時代になりました。しかし、見た目は同じような「白い歯」であっても、保険適用か自由診療か、白い歯の“材料”は何か、どのような治療方法であったかなどによって治療の予後は大きく変わります。吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック代表・吉田格氏が解説します。

歯科医師の技量が「コンポジットレジンの出来」に直結

以上、最新のCAD/CAM技術を用いたハイテク治療の説明でした。そしていくらハイテクでも、扱う歯科医師の技量や考え方で、予後はまったく異なることをお伝えしました。

 

しかしここで説明するコンポジットレジンを用いた修復はとりわけハイテクな器具や材料を用いるわけでなく、多少の進化はあるものの基本的には従来からある製品です。

 

先にも書いたように、コンポジットレジンの評価は良くないものでした。しかし今は予後だけでなく、見た目も抜群に良く、従来の評価と180度異なります。

 

理由は顕微鏡を使って行うことで、細かい配慮ができるようになったからです。従来すぐに悪くなっていた原因は、単によく見えないところを勘を頼りに進めてきたからだったのです。

 

動画3も顕微鏡を使いながら治療をしているところを撮影したもの、つまり歯科医師が見ている状況がそのまま録画されています。

 

【動画3】コンポジットレジンによる修復(※閲覧サイトによっては表示されない場合があります。)

 

緑色のものはラバーダムというゴムシートで、これにより接着剤がきちんと乗りますし、唇を広げているので歯を見ながらの器具操作ができます。

 

この治療法はすべての工程を口の中で行いますので、歯科医師の技量が直接結果に現れます。時間は1~2時間ほどかかりますが、努力すればコンポジットレジンの性能を100%引き出すことができます。

 

最近、自由診療でコンポジットレジンを行う先生が増えているのは、このような理由からくるものです。

 

コンポジットレジンでの治療は小規模なムシ歯治療に限定されますが、それをCAD/CAMのセラミックで行う先生もおられます。しかしそれではコストが上がるだけでなく、健康な歯を余計に削る結果となりますので、私はあまり意味がないと思っています。

 

またコンポジットレジンの予後は悪いのでセラミックで作りましょうとおっしゃる先生もおられるのですが、おそらく顕微鏡をお使いではなく、中立的な立場におられる方ではないと考えられます。

 

もちろんコンポジットレジンが万能であるわけではありませんので、適材適所で偏りなく選択肢を提示してくれる歯科医院をお探しいただきたいものです。

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。

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