(写真はイメージです/PIXTA)

土地の売却価格を大まかに知っておきたい場合、固定資産税評価額から取引額の参考値を簡単に知る方法があります。不動産法務に詳しいAuthense法律事務所の森田雅也弁護士が解説します。

固定資産税評価額から土地の取引額の目安がわかる

土地がどの程度の価額で売れるのか、取引額の参考値をある程度正確に知るためには、その地域に詳しい不動産業者などに相談をする必要があります。

 

しかし、すぐに売る予定はなく、不動産業者へ相談するほどではないものの大まかに土地の相場を知りたいという場合もあることでしょう。そのような場合には、固定資産税評価額をもとに、取引額の参考値となる公示価格を知る方法があります。

 

さきほど解説したように、公示価格と取引額とは異なりますが、土地の売却価格を大まかに把握する段階ではこちらでも十分参考となることでしょう。

 

土地の固定資産税評価額を0.7で割り戻せば取引額の目安になる

土地の固定資産税評価額は、その土地の公示価格の7割程度となっていることが一般的です。そのため、固定資産税評価額がわかれば、これを0.7で割り戻すことでその土地の取引相場の目安を知ることができます。

 

なお、これはあくまでも参考値であり、実際にこの金額で売れるという保証ではありません。実際に売却する際の価額は、需要と供給や、どの程度急いで売りたいのかなど状況によって変動するためです。

 

また、この計算が成り立つのは建物を建てることができる宅地などのみであり、山林や農地、原野などでは、原則としてこの計算は成り立ちません。

 

固定資産税評価額から土地の取引額相場を知る計算例

実際に数字を出しながら、固定資産税評価額をもとに土地の取引額の相場を計算してみましょう。

 

仮に、土地の固定資産税評価額が1,400万円であれば、この土地の取引額の参考値は次のように計算できます。

 

取引額の参考値=1,400万円÷0.7=2,000万円

 

同様に、土地の固定資産税評価額が2,800万円であれば、土地の取引額の参考値は次のとおりです。

 

取引額の参考値=2,800万円÷0.7=4,000万円

 

このように、固定資産税評価額さえわかれば、土地の取引額の参考値を簡単に計算することができます。

 

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本記事はAuthense不動産法務のブログ・コラムを転載したものです。

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