6月の梅雨時期以降、気温や湿度が高くなる季節からは食中毒の報告が増加しています。食中毒は秋から冬に検出されるノロウイルスなどの「ウィルス性食中毒」と異なり、夏では「細菌感染性の食中毒」が多くなります。症状は急性胃腸炎と同じであり、嘔吐・水様性の下痢・腹痛・発熱が主であり、血便を伴うことも。高座渋谷つばさクリニック院長の武井智昭氏が食中毒の原因と対策について解説します。
梅雨時期は要注意!夏場の「食中毒」原因と対策【小児科医が解説】

親御さん必見!「食中毒」の予防方法

食中毒の予防としては、自分自身の健康管理が重要です。同じ食品を食べても症状が出る、出ないなどは様々であり、健康状態も大きな要素となります。寝不足、栄養不足、過労などでも免疫機能の低下があるため重症化する可能性があります。あわせて、自分自身の持病のコントロールを行うことも、新型コロナウイルス対策と同様に重要です。

 

このほかには、調理方法などの工夫で食中毒の予防は可能です。調理の前では手洗いをしっかりと行い、まな板などの調理器具も丁寧に洗います。 調理器具は、殺菌効果を高めるために洗った後で熱湯をかけると効果的です。生の肉・魚などの食材には細菌が付着していることが多いので食材を変えるたびに手を洗ってください。

 

食品の保存は10度以下の冷蔵が推奨されますが、カンピロバクターなどでは冷凍条件でも殺菌ができない場合があります。その反面、食品は加熱が有効であり、75度以上で1分以上、しっかりと食材の中心部も加熱してください。加熱済みの食品でも食べるときには、感染予防として再加熱をおすすめします。

 

 

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