(※画像はイメージです/PIXTA)

リモート会議が行われるようになって以来、時間にルーズな部下についてのお悩みが増えてきました。時間を厳守するよう指導するのは当たり前のことですが、甘えを断ち切るには多少突き放すことも有効です。産業医の井上智介氏が著書『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

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「甘え」を断ち切るには突き放すことも

■こんな時どうしたらいい?  シーン別対処法

▶最低限のルールである時間さえ守らない!

リモート会議が行われるようになって以来、時間にルーズな部下についてのお悩みを耳にすることが増えました。

 

しかも、何か事情があって遅れるのではなく、9時開始のところを9時5分までに入ればOKだと勘違いしている若い世代の人が多いというのです。

 

上司より先に行って待っておこうという意識はさらさらなく、時間ギリギリならいい方で、5分くらいの遅れは遅刻だという意識はありません。

 

きちんと理由を説明せず、直前にLINEでひと言「少し遅れます」とメッセージを送ってくるだけ、ということもあるそうです。

 

1度や2度ならまだしも、毎回となるとさすがにイライラしてしまいますね。

 

こうした行動の根底にあるのは、甘えです。

 

この甘えを上司が容認してしまうと、「あの人がいいなら自分もいいだろう」とチーム全体の規律が乱れ、だらけた組織になってしまうこともあります。

 

そうならないために、遅刻した人には必ず釘を刺しておきましょう。

 

遅れそうな場合は前もって連絡を入れること、遅れて入った場合は必ず理由を報告するなど、ルールを明確にしておきましょう。

 

一緒にどこかに行く時の待ち合わせの場合は、10分までは待つけれど、それ以上は待たずに先に出発する、と限界を伝えておくのもいいですね。

 

厳しいようですが、こうした甘えは本人が痛い目にあわない限り、なかなか改められないものです。時間を厳守するよう指導するのは当たり前のことですが、甘えを断ち切るには多少突き放すことも有効です。

次ページ指示を無視する暴走部下には「報連相」を

※本連載は井上基介氏が著書『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

職場のめんどくさい人から自分を守る心理学

職場のめんどくさい人から自分を守る心理学

井上 智介

日本能率協会マネジメントセンター

「仕事の悩みは人間関係が8割」だといいます。 職場ではさまざまな人と関わる必要があり、仕事の関係上、自分が人間関係を選ぶことも難しい。自分に都合の悪いことは無視する上司、融通がきかない部下、承認欲求が強く、自己…

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