お給料日。明細を開いたその瞬間「まあ手取りだとこんなものか……」とちょっぴり落胆した経験はありませんか。仕方のないもの、と思うところではありますが、日本人の手取り額が年々減少していることはご存じでしょうか。

手取り21万円…老後、安心して暮らせるのか?

厚生労働省のレポート「令和3年賃金構造基本調査」によると、日本のサラリーマンで、いわゆる平社員の平均給与(所定内給与額)は27万7400円(平均年齢40.7歳、平均勤続年数10.4年)です。

 

月給27万円となると手取りは21万円ほどでしょうか。各都道府県や雇用形態によって細かい数字は変わりますが、ざっと計算すると、健康保険料が1万円とすこし、厚生年金として25000円ほどが控除されています。

 

■病気になっても安心……なのか?

 

日本では高齢者の医療費負担が極めて少なく、安心して病院に行ける土壌があるのは確かです(たとえば米国。俗にいう「オバマ・ケア」以前は国民皆保険制度がなく、少しの病気や事故で超高額な医療費が発生していました)。

 

しかし改めて問題なのは、今の現役世代が老後に安心して暮らせるのか?ということ。特に年金については国民全体が高い意識をもって情報収集にあたっています。

 

日本の年金制度は賦課方式です。どういうことか? 厚生労働省『いっしょに検証!公的年金 ~財政検証から読み解く年金の将来』には、「現役世代から年金受給世代への仕送りに近いイメージ」となんともわかりやすく説明されています。

 

過去に遡れば現役世代約10人で1人を支える図式でしたが、少子高齢化が進んだ現在、およそ現役世代2人で1人を支えている状態です。

 

“2010年の時点では2.6人で1人の高齢者を支えるようになりました。これは「騎馬戦型」と呼ばれています。小中学校の運動会などで騎馬戦の経験のある人もいると思います。3人で1人を支えるのは不可能ではありませんが、なかなか大変なものです。少しの間ならまだしも、そのままずっと生活するとなれば、いずれ耐え切れなくなってしまうでしょう。

 

騎馬戦型の場合、単純計算で高齢者に毎月10万円の年金を支払うためには、現役世代が1人当たり、毎月4万円程度を負担しなければならないことになります。現役世代はマイホーム資金や子どもの教育費と、ただでさえ家計が苦しいのに、高齢者のためにそれだけの出費をしなければならないのは大きな負担です。”宮園泰人『30歳から定年までで2億円つくる ほったらかし資産運用術』

 

このまま少子高齢化が進んだ場合、「騎馬戦型」すら崩壊し「肩車型(1人が1人を支える)」の時代がやってくる……と危惧する声も上がっています。

 

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