(※写真はイメージです/PIXTA)

全国学力テストのランキング上位の秋田県では、「少人数学習推進事業」「学習状況調査」などさまざまな施策によって学力を押し上げたとされ、メディアにも好意的に取り上げられるています。一方で、東大合格率や大学進学率を見ると、低迷していますが、それはどうしてなのでしょうか。精神科医の和田秀樹氏の著書『アドラー流「自分から勉強する子」の親の言葉』(大和書房)で解説します。

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私が箸をうまく持てない理由は両親の…

■いつになってもできないな

 

「本当にお前は××ができないな」
「いつになったらできるようになるんだろうね」

 

親としては、軽い気持ちで発した言葉でも、子どもにとっては勇気を大きくくじくのがこのような言葉です。

 

「できないこと」に着目して、叱ったり揶揄したりしても、子どもにとってプラスになることは一つもありません。仮に、子どもが高い自己評価を持っている場合は、親に叱られても、「自分はできる」という自信があるので落ち込まずに発奮材料にできるかもしれません。

 

しかし、自信を失いかけている子に言うと、はね返すどころか、完全に自信を喪失させるだけです。

 

私は、実は箸の持ち方が上手ではありません。以前、韓国に講演旅行に出かけたとき、現地の偉い学者先生から「和田先生は箸の持ち方がダメですね」と指摘されてしまいました……。

 

思えば、箸の持ち方については両親から厳しく叱られた記憶があります。

 

「箸もまともに持てないなんて恥ずかしい」
「そんな箸の持ち方を教えたつもりはない」

 

 強く叱られても結局直らなかったわけですが、今になって思えば、強く叱られたか
らこそ、余計に直らなかったのではないかと思うのです。

 

子どもが〝できない〞と思っているものに対して、輪をかけて〝できない〞と言ったならば、子どもにとっては一生ものの傷になりかねません。できない子にできないことについて言及するときには、他の〝できること〞に目を向かせる必要があります。

 

「お前は確かにダンスは難しそうだから、勉強でみんなに勝つしかないね」

 

「大人になって会社で逆上がりをさせられている人なんていない。だから、逆上がりなんかできなくたって全然問題ないよ。それより大事なのは勉強ができるようになることだよ」

 

と、他の分野に目を向けさせるのです。本書では何度も語っていますが、とにかく「自分はできる!」と自信を持たせるようにするのが一番だと私は信じています。

 

和田 秀樹
和田秀樹こころと体のクリニック 院長

 

 

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