(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジスト(オルタナティブ投資戦略担当)への取材レポートです。目まぐるしく動いた3月の日経平均株価……このような動きをみせた背景・要因を紐解いていくと同時に、4月以降の国内株の見通しについて考えていきます。

小型グロース銘柄は相対的に堅調か

マザーズ銘柄(東証グロース銘柄中心)のリターンリバーサルの動きに期待

前述のように、日本の大型株は当面上値の重い展開が続くと想定する一方、小型グロース株の動きを反映しやすい東証マザーズ指数は、相対的に堅調な動きを見込んでいる。

 

同指数は年初から大幅調整の動きとなったが、業績面からみると行きすぎとの市場の見方も根強く、4~6月にかけて反発の動き(リターンリバーサル)が期待できると考える。

 

4月5日、FRBのブレイナード理事は、5月にもバランスシートを急速に縮小させる意向を表明したことで、米10年債利回りが年初来高値を更新(利回り上昇)。底値から急反発した東証マザーズ指数には利益確定売りも入りやすい。

 

とはいえ、米長期金利が3%を超えて急伸するのではなく、一定程度の利回り上昇でピークアウト感もみられた場合、ウクライナ情勢など外部環境に左右されにくい内需・高PER中心の(※2)東証グロース株(旧東証マザーズ株)にとって再び追い風に働くとみる。

 

(※2)東証マザーズ指数の算出継続について

東証の市場再編区分が4月4日から実施されたが、東証マザーズ指数についてはその日以降も指数の算出が継続される。ただし23年10月最終営業日に東証グロース市場250指数(仮称)へ指数名の変更が予定されている。

 

20年10月を高値に調整してきた東証マザーズ指数の軟調なトレンドに比べ、(同指数の)予想EPSは底打ちから切り上がっており、ここからは業績面を考慮した買いが入りやすいとみる。

 

指数の戻りの目途として、①200日移動平均線や②20年10月高値(1,368ポイント)と22年2月安値(648ポイント)の半値戻し(1,008ポイント程度)の水準が集まる1,000ポイント程度までを想定し、調整場面での押し目買いを継続したい。

 

 

中村 貴司

東海東京調査センター

投資戦略部 シニアストラテジスト(オルタナティブ投資戦略担当)

 

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このレポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断の最終決定は、お客様自身の判断でなさるようお願いいたします。このレポートは、信頼できると考えられる情報に基づいて作成されていますが、東海東京調査センターおよび東海東京証券は、その正確性及び完全性に関して責任を負うものではありません。なお、このレポートに記載された意見は、作成日における判断です。

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