(※画像はイメージです/PIXTA)

「自分に都合が悪いことは無視する」困った上司への最も効果的な対処法は、責任の所在を明らかにすること。口頭の指示だけでは責任逃れができるので、メールやチャットなど形に残るものでやりとりをしてみましょう。産業医の井上智介氏が著書『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

嫌味な上司は笑顔で受け流せばいい

■何かと嫌味ばかり言われる

 

嫌味を言う背景にあるもの、それは嫉妬心です。

 

相手に対して、何かしら羨ましいことがあるにもかかわらず、プライドが邪魔をして素直に言えない。それが嫌味という形になっているのです。

 

「自分より優れている人を認めることができない」という問題を抱えた人たちに対処する方法は、1つしかありません。

 

それは、笑顔で受け流すということです。

 

こうした人たちには、説明や弁解をしたり、正論をぶつけても、揚げ足をとられてさらに嫌味を言われるだけ。

 

決して取り合わず、肩透かしを食らわせるくらいでちょうどいいのです。

 

たとえば、業務を終えて定時で帰ろうとしているあなたに、嫌味な上司が「仕事、少なくていいね」などと言ってきたとしましょう。

 

そうした時は、笑顔でただひと言、「はい! ありがとうございます!」と言えばいいのです。

 

それだけ伝えたら、相手の反応は待たずにその場を離れましょう。

 

相手の顔色を窺っていると、我に返った上司がさらなる攻撃をしかけてきます。

 

そうなる前に、颯爽と退社してしまいましょう。

 

物理的にその場を離れるのが難しい場合は、「はい! ありがとうございます!」と答えた後に少し間をおいて、「急ぎの案件があるので業務に戻りますね」と伝えてパソコンを見たり、「そういえば」と話題を変えてもいいでしょう。

 

また、嫌味な人のもう1つの特徴は、嫌味に対して期待通りの反応が返ってくると、どんどんエスカレートしていくということです。

 

真に受けて反論すれば、かえって嫌味な人を喜ばせてしまいます。

 

嫌味を言われれば、誰しも嫌な気分になりますよね。

 

しかし、ここはぐっとこらえて、心の中で「この人は私のことが羨ましいんだな」と思って流してみてください。

 

彼らにとって一番おもしろくないのは、相手が反応しないことです。

 

この人には言っても無駄だと思わせることができれば、自然に攻撃は止まります。少し時間はかかるかもしれませんが、心の余裕を失わず、笑顔で受け流していきましょう。

 

井上 智介
産業医
精神科医
健診医

 

 

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※本連載は井上基介氏が著書『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

職場のめんどくさい人から自分を守る心理学

職場のめんどくさい人から自分を守る心理学

井上 智介

日本能率協会マネジメントセンター

「仕事の悩みは人間関係が8割」だといいます。 職場ではさまざまな人と関わる必要があり、仕事の関係上、自分が人間関係を選ぶことも難しい。自分に都合の悪いことは無視する上司、融通がきかない部下、承認欲求が強く、自己…

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