(※写真はイメージです/PIXTA)

わが子の将来のため、難関大学への合格を目指して中学受験をさせる保護者が増えています。中高一貫校ではハイレベルな教育を受けることができますが、それでも東大や京大をはじめとする超難関大学を目指す子どもを持つ親の多くは、塾、予備校に子どもを通わせながら大学受験を目指しているのが現状。中学受験を勝ち抜いても手を抜くことはできません。中高一貫校に通う生徒は、いつから塾に通わせるべきなのでしょうか? 塾講師として30年間、中高一貫校に通う生徒の難関大学現役合格をサポートしてきた乾俊和氏が解説します。

一方、「塾に行きすぎて現役合格を逃す子ども」も…

■「進度の遅い塾・予備校」はお勧めしない

進度の遅い塾・予備校をお勧めしない理由は、ひとえに演習時間が足りなく、結果的に知識の定着や運用能力(応用力)が未完成のまま大学受験を迎えることになるからです。

 

例えば、大手予備校(進度が遅いのが一般的)では、難関大学の授業は、高3時で各教科週3時間です。理系の生徒であれば、英語・数学・国語・化学・物理とも受講すれば、これだけで15時間近くになります。通塾時間を入れると、実質20時間近くにもなります。知識の定着には30時間以上の時間が必要です。インプットの倍の時間がアウトプットにかかるためです。生活時間や睡眠時間を削ったとしても確保することは困難です。

 

また、これらの時間には共通テスト対策は含まれていません。高3から共通テスト対策をするとなると、別途に週2~3時間程度必要です。低く見積もっても週50時間を超える学習時間が必要となる計算です。大人であれば過労死ライン(残業時間が1ヵ月平均で80時間を超えるなど)を優に超えています。

 

パンクすることを前提に学習を組み立てるほど、無意味なことはありません。

 

⇒現役合格を目指すならば塾で学ぶ科目と時間を意識する

⇒高3は講義型の授業は週15時間までに抑える

■現役合格のカギは、英語と数学は高2までに終わらせること

高3になる前に、英語や数学が二次試験に到達していることが、現役合格の決め手となります。6年間分を5年間に集約し、残り1年を徹底したアウトプットで実践力をつけるカリキュラムです。また東大や京大などの超難関大学で出題される問題は、他の大学に比べるとはるかに高い難易度です。このことを考慮すると1.2倍速以上の速度で学習を進める必要があります。

 

⇒現役合格を目指すなら英語・数学は高3から徹底したアウトプットを

 

■塾にかける時間は「中1〜高1は3割・高2は5割・高3は7割」が目安

学校の授業やクラブ活動などを考慮すれば、塾、予備校にかける時間(通塾・予習・復習を含む)の目安は、中1〜高1は30%、高2は50%、高3になれば70~80%あたりを学習に充てることを提案しています。これ以上になると生産性が落ちたり、睡眠など重要な時間を削らなければならないからです。

 

⇒塾に使う時間を計算してオーバーワークにしない

 

 

乾 俊和

株式会社ドゥクエスト 代表取締役社長

 

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※本連載は、乾俊和氏の著書『具体的すぎる難関大学現役合格メソッド40』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

中高一貫校生徒の親が知っておくべき 具体的すぎる難関大学現役合格メソッド40

中高一貫校生徒の親が知っておくべき 具体的すぎる難関大学現役合格メソッド40

乾 俊和

幻冬舎メディアコンサルティング

勉強への意欲がアップする! 定期テストや模試の成績も上がる! 東大合格も夢じゃない! 塾講師として中高一貫校に通う子どもたちを約30年間サポートし、学校の最下位グループから東大理IIIや京大医学部に進学させた実績…

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