自動売買に興味があっても、どうやってツールを選べばいいのか難しいですよね。 この記事ではFX会社の自動売買ツールを、種類毎に実績比較と一緒に解説します。 「リスクリターン率」の観点から検証ポイントも整理するので、選ぶ際の考え方がわかります。
【全11社】FX自動売買ツールを比較!おすすめ口座3選と実績検証

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「自動売買を始めるにあたっておすすめのツールって何だろう?」

「各FX会社の自動売買ツールを比較して選びたい」

「自動売買ツールはどうやって選べばいいのかな?」

 

自動売買に興味を持ってみたものの、ツールをどうやって選んでみたものかと、迷っている方はいませんか?

 

裁量取引のまとまった時間が取れない時に、私も自動売買に興味を持ちました。

ところが、調べてみたところ裁量トレードとは違う知識が必要で舌を巻いた記憶があります。

 

今回の記事では、FX会社の自動売買ツールを3種類に分けて、それぞれの特徴を解説していきます。

 

実データを元にした各ツールの簡単な実績比較も合わせて説明していきますね。

 

さらに、収益性とリスクの観点から検証ポイントを整理しますので、自動売買ツールを選ぶ考え方がわかってもらえます。

 

 

この記事でわかること
・自動売買ツール種別毎にFX口座を比較
・FXの自動売買ツールは大きく分けて3種類
・FX自動売買ツールを選ぶ際の検証ポイント
・初心者が自動売買を始める際のおすすめFX口座3選

 

FXの自動売買とは? 基礎知識を整理しよう
裁量取引と自動売買はどう違うの?
【無料】 ツール・アプリが使いやすい!  おすすめ自動売買3選
【全11社】FX会社の自動売買ツールを徹底比較
FXの自動売買ツールは怪しい? 儲からないケースとは
自動売買の有料ツールと無料ツールを比較
基本的に初心者には無料ツールが使いやすい
FXの自動売買システムは大きく分けて3種類! 無料ツールで実績検証
リピート注文型の解説と実績検証
プログラム選択型の解説と実績検証
プログラム設定・開発型の解説
FX自動売買ツールを選ぶ際の検証ポイント
信用のあるプログラムで取引が行えるか
リピート注文型ならデモトレードで運用シミュレーション
プログラム選択型なら過去実績からリターンとリスクを分析
自動売買ツールを使う3つのメリット
24時間自動で売買してくれるため画面に張り付く必要なし
決済不要でテクニカル分析がわからなくても利用できる
投資のプロが作ったプログラムで資産運用できる
自動売買ツールを使うデメリット
裁量取引よりも取引手数料が高い
利用プログラムの十分な理解が必要
相場の急変に備える必要がある
自動売買で大損した実例
コロナショックの相場急落でに大きな損失が発生
ゆとりを持った証拠金がポイント
自動売買でも損切りして資産を守ろう
まとめ 自動売買ツールの選定はリターンとリスクの両方を確認しよう

FXの自動売買とは? 基礎知識を整理しよう

自動売買の基本

 

自動売買の基礎知識を確認してみましょう。

 

FXの自動売買とはあなたに代わって、システムが自動で売買取引を行ってくれる方法です。

 

システムトレードとも呼ばれており、設定されたプログラムに基づいてテクニカルな観点から自動で売買を繰り返します。

 

 

 

裁量取引と自動売買はどう違うの?

裁量トレードと比べた自動売買の最も大きな違いは、自分で為替取引を行う必要がない点です。

 

では、他にどんな違いがあるのでしょうか。

 

  自動売買 裁量トレード
取引方法 自動 手動
相場分析 プログラム選択の前に必要 取引毎に必要
運用期間 長期 短期~長期
取引コスト
少額取引
取引の自由度
精神的負担の少なさ
肉体的負担の少なさ
向いている人 ・コツコツと利益を積み上げたい
・取引に割ける時間が少ない
・感情に流されやすい
・1回で大きな値幅を狙いたい
・自身で適切な売買判断ができる
・トレードルールを厳守できる

 

中でも大きな違いは、「取引そのもの」と「取引のタイミング」にみられます。

 

裁量トレードを始める際には、テクニカル分析を用いてのエントリーや損切りが必要になりますね。

 

自動売買でテクニカル分析や損切りが不要となる点は、初心者にとっての大きな魅力と言えます。

 

裁量トレードでは、チャート画面に向き合わないと取引は不可能です。

 

自動売買は、あなたが画面をみているかどうかにかかわらず、24時間取引を繰り返してくれるので、トレード時間が確保できない忙しい人にも向いていますね。

【無料】 ツール・アプリが使いやすい!  おすすめ自動売買3選

ここでは利用が簡単で説明資料も豊富な自動売買ツール・アプリという観点から、おすすめのFX口座を3つご紹介していきます。

 

 

気になったツールがあれば、ご自身で触って確かめてみてください。

 

 

 

自動売買で寝ながら稼ぐ「外為オンライン」

外為オンライン
スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
1.0銭 2.0銭 4.0銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1000通貨
マイナススワップが大きい
150,000円

 

自動売買で利益を出している割合99.62%!
・簡単な設定でOK。24時間自動で取引をしてくれる
・FXの勉強や知識不要。初心者でも運用可能。

 

自動売買で初心者でもプロのようなトレードが可能!

 

外為オンラインが提供する「iサイクル2取引」を使えば、簡単な設定で自動売買ができるぞ。

 

仕事をしている時も、寝ている時もシステムが自動で売買して、コツコツ利益を貯めてくれる。

 

 

 

 

【超少額】100円から自動売買できる「松井証券のFX」

 

スプレッド
(ドル/円)
FX初心者/未経験者 取引手数料
0.2銭
少額で低リスクで始められる
無料
取引単位 スワップ キャッシュバック
1通貨
マイナススワップが大きい
最大100万円

スプレッドは原則固定(※例外あり)
 

1通貨!つまり100円でFXの自動売買が可能!
・スプレッド以外の手数料無料!自動売買なのに低コスト!
・シンプルなリピート注文ではじめての自動売買でも安心!

 

最小取引単位が1000通貨が多いFXの自動売買で、1通貨から取引が可能!

 

しかも、自動売買でかかるコストはスプレッドだけなので、とことん低コストで運用できるわ。

 

少額から取引ができるので大損するリスクが無く、はじめての自動売買でも安心して取引ができるわ。

 

 

 

AIが学習・成長! 未経験からできる自動売買「インヴァスト証券」

マイメイト
スプレッド FX初心者/未経験者 選べるAIの数
変動制
未経験からでも運用可能
32,305
最小取引単位 スワップ 売買手数料
5000通貨
マイナススワップが大きい
0円

 

・AIを選んで、育てて、任せる自動売買。
・一目で成績がわかるので、必然的に優秀なエージェント(AI)を選べる
・5分で設定完了。FXの知識が浅くても大丈夫

 

「エージェント」と呼ばれるAIの数は、なんと30,000以上!多くの戦略から自由に選べるよ。

エージェントは成績によってクラス分けされているので、優秀なAIを選んで自動売買ができる!

 

 

 

【全11社】FX会社の自動売買ツールを徹底比較

自動売買比較

 

主要FX会社11社のツール種別で、使いやすさ、手数料、運用シミュレーションの種類を比較してみました。

 

自動売買 FX会社 ツールの種類 使い易さ 売買手数料 スプレッド
(ドル/円)
運用確認
外為オンライン リピート系 片道20円
(1000通貨の場合
2pips相当)
0.9 デモトレード
インヴァスト証券 マイメイト プログラム
選択型
無料
1,000通貨当たり1円(税込)の
投資助言報酬は
スプレッドに含まれる。
変動制 過去実績詳細
FXブロードネット リピート系 片道20円
(1000通貨の場合
2pips相当)
0.2 デモトレード
ひまわり証券 プログラム
選択型
無料 2 デモトレード
アイネット証券 リピート系 無料 2 デモトレード
セントラル短資FX プログラム
選択型
無料 2.4 過去実績詳細
デモトレード
みんなのFX プログラム
選択型
無料 不明 過去実績詳細
マネースクエア リピート系 無料 3.4 簡易シミュレーション
プログラム
設定・開発型
無料 0.0
(1万通貨まで)
バックテスト
FXTF プログラム
設定・開発型
10,000通貨あたり
20円
0.1 デモトレード
バックテスト

 

FX会社提供のツールの違いについては、以下の3つに分類しています。

 

・シンプルな繰り返しの「リピート注文型」
・プログラムを選んで始める「プログラム選択」
・自分の理論を落とし込む「プログラム設定・開発型」

 

各ツール別の解説や簡易検証については、こちらから確認ください。

 

 

FXの自動売買ツールは怪しい? 儲からないケースとは

怪しい自動売買ツールの例

 

次のような場合は、自動売買で儲からないどころか大切なお金を失う恐れがあるので注意しましょう。

 

・金融庁に無登録の海外業者
・SNSでの勧誘

 

金融庁に無登録の海外業者を使うと、利益が出たのに出金を拒否される恐れがあります。

 

所在が海外だと実態の把握が難しくなるので、トラブルを解決しにくくなります。

 

またSNSにおいて「必ず儲かる」「絶対稼げる」等のうたい文句で、高額の自動売買ソフトを購入させる詐欺にも要注意です。

 

購入したソフトが役に立たなかったり無登録業者で取引させられる等して、お金をだまし取られてしまいます。

 

国内のFX会社が提供する無料の自動売買ツールでも、十分に資産運用できるぞ。

 

 

自動売買の有料ツールと無料ツールを比較

詐欺の可能性について解説しましたが、有料ツールのすべてがデタラメなわけではありません。

 

かといって、有料か無料かで優劣をつけるのも難しい所。

 

ますは有料ツールと無料ツールにはどんな違いがあるのか見てみましょう。

 

自動売買プラットフォーム 費用 信頼度 使いやすさ
FX会社提供ツール 無料
MT4 EA 無料
MT4 EA 有料

 

自動売買のツールは主に、FX会社が提供しているツールMT4のEAと呼ばれる自動売買プログラムを用いる2種類に別れます。

 

MT4とは

MT4(MetaTrader 4)は、外国為替証拠金取引や金融市場の分析が可能な取引プラットフォームです。
テクニカル指標のツールも充実しており、世界中で使われています。

カスタムされたインジケーターを購入して使うこともでき、さらには EA (Expert Adviser) と呼ばれる自動売買プログラムを読み込んで使うことも可能です。

 

MT4のEAには無料と有料があり、プログラムの提供元によって異なるわよ。

 

 

 

基本的に初心者には無料ツールが使いやすい

MT4の自動売買では、世界中のプログラムを利用できるのが大きな魅力です。

 

しかし、「EA導入の難易度がやや高い」「各プログラムの信頼性は自身で判断」という点から、FX会社の提供ツールよりも導入障壁は高いと言えます。

 

自動売買を始める際の環境構築を自身でしっかりやりきれるならば、MT4は魅力的な選択肢ですが、FX会社提供の無料ツールの方が、わかりやすく安心してスタートできるでしょう。

 

FXの自動売買システムは大きく分けて3種類! 無料ツールで実績検証

3種類の自動売買ツール

 

ここではFX会社が提供している無料ツールを3つのパターンに分けて解説していきます。

 

ツールの種類 説明 対象
リピート注文型 決められた値幅で売買を繰り返すシンプルな自動売買 初心者向け
プログラム選択型 プロが設定した多種多様なプラグラムから選択する自動売買 初心者向け
プログラム設定・開発型 自分の理論を落とし込んでプログラムを詳細設定・開発する自動売買 中・上級者向け

 

無料ツールの過去実績も含めて確認していきましょう。

 

 

 

リピート注文型の解説と実績検証

「リピート注文型」は、その名の通り一定の条件下でシンプルに売買を繰り返す自動売買です。

 

プログラム選択型

(画像:外為オンライン iサイクル2取引)

 

自身で値幅やポジション数を設定することもできますし、FX会社の用意した設定を利用することもできます。

 

設定した値幅内でコツコツと利益を積み上げるタイプのプログラムで、レンジ相場を狙ったトレードに適しています。

 

リピート注文型のツールを提供している4社の実績を比較してみましょう。

 

自動売買FX会社 リピート注文型ツール 最大ポジション数 決済損益(pips) 利食い回数 損切り回数
外為オンライン iサイクル2 33 10,983 746 0
FXブロードネット トラッキングトレード 45 18,776 1,882 0
ひまわり証券 ループイフダン 90 16,311.40 1,649 0
アイネット証券 ループイフダン 90 16,271.40 1,645 0

 

2022年3月11日時点から直近1年間を対象期間として、「米ドル円」の運用プログラムで好成績なものを比較してみました。

 

対象の通貨ペアによっても結果は異なるので、自ら興味のある通貨ペアで比較検討してみましょう。

 

 

プログラム選択型の解説と実績検証

プログラム選択型は、投資家やヘッジファンド、FX会社などが作ったプログラムを選んで、資金を運用する自動売買です。

 

プログラム選択型

インヴァスト証券 トライオートFX

 

提供される複数のプログラムを期間収益や評価損益(含み損益を加えた損益)で比較検討できるようになっているのが、リピート型との大きな違いです。

 

過去の運用実績からしっかり比較可能なので、FX未経験者でもスタートが容易な自動売買ですね。

 

プログラム選択型のツールを提供している3社の実績を比較してみましょう。

 

自動売買FX会社 プログラム選択型ツール 計測期間 決済損益 最大ドローダウン リスクリターン率
インヴァスト証券 トライオートFX トライオートFX
(ハーフ_米ドル/円)
2020年3月〜2022年3月11日
(コロナショック含む)
70,7757円 33,4767円 2.11
セントラル短資FX セントラルミラートレーダー 2020年3月〜2022年3月11日
(コロナショック含む)
6,916.4 pips 3,011.4 ips 2.30
みんなのFX みんなのシストレ
(【USDJPY】みんなのリピート注文_買)
2021年4月12日〜3月11日 67,4833円 20,2612円 3.33

*インヴァスト証券、トレイダーズ証券の最大ドローダウンは、公表成績から目視で計算して算出

 

2022年3月11日時点から振り返れる期間を元にデータを比較してみました。

 

各運用会社によっては、決済損益の公表単位が異なっているぞ。

決済損益から、最大ドローダウン(期間中の含み損を加えた損失の最大下落幅)を割った数値である、リスクリターン率により比較した結果だ。

 

最大ドローダウンとは

最大ドローダウンは、集計期間内での「最大資産から一番落ち込んだ時の下落幅」を示す数字で、決済損益だけではなく含み損益も加えて算出されます。

自動売買では、最大ドローダウンをどの程度見込むかが、リスクヘッジの観点で重要な要素の一つとなります。

リスクリターン率とは

リスクリターン率とは、自動売買プログラムの優秀さを図る指標の1つです。
対象期間の決済損益を、最大ドローダウンで割った数値のことです。

損失リスクに対してどの程度のリターン(利益)が見込めるかを示しており、数字が高いほど、少ないリスクで大きな利益を得ることができると考えられます。
主に、2を超えている場合は、優秀なプログラムだと言われています。

 

対象の通貨ペアによっても結果は異なるので、ご自身で比較検討してみましょう。

 

 

プログラム設定・開発型の解説

3つめが中級者以上を対象とした「プログラム設定・開発型」です。

 

他のシステムと大きく異なる点は、プログラムの詳細設定が可能な点にあります。

 

例えば、テクニカル指標を複数組み合わせて、エントリーや決済の条件が設定可能です。

 

プログラムを詳細設定できる自動売買は、マネーパートナーズ「HyperSpeed NEXT」から提供されています。

 

FXTFの「MT4」を用いた場合には、EAを購入してきて設定するだけでなく、独自開発したプログラムの運用も可能となります。

 

自身のトレード理論がある人には最適なプログラムだと言えますね。

 

FX自動売買ツールを選ぶ際の検証ポイント

自動売買選びのポイント

 

では、安全に儲けていくためには、自動売買ツールのどういったことを注視する必要があるのでしょうか。

 

・信用のあるプログラムで取引が行えるか
・リピート注文型ならデモトレードで運用シミュレーション
・プログラム選択型なら過去実績からリターンとリスクを分析

 

こちらの3つのポイントで解説していきます。

 

 

信用のあるプログラムで取引が行えるか

まず何よりも信頼できる会社やプログラムで運用するかどうかが大前提です。

 

先述したように、有料の自動売買プログラムに関しては詐欺報告が多くみられます。

 

インターネット広告を見て、国内の業者からFX取引の自動売買ソフト等(注)を購入後、海外の口座に入金して取引を開始したというケースが多く、「利益が出ているはずなのに、業者に取引口座からの出金を求めても応じてもらえない」といったトラブルが目立っている。
【引用元:国民生活センター

 

当たり前の話ではありますが、FX会社やプログラムの信頼性は十分に見極めましょう。

 

金融庁に登録しているFX会社を選べば安全だよ。

この記事で紹介しているFX会社は全て金融庁登録済みなので安心してね。

 

また、詐欺かどうかだけではなく、プログラムの挙動や設定を把握できているどうかも大事なポイントです。

 

 

リピート注文型ならデモトレードで運用シミュレーション

リピート注文型は、運用時にどの程度の含み損を抱えているのかをデモトレードで確認するのがポイントです。

 

過去の運用実績から評価損益(含み損益を加えた損益)や最大ドローダウンが分からないため、リターンに対するリスクが見えにくくなっているからです。

 

自動売買FX会社 リピート注文型ツール 最大ポジション数 決済損益(pips) 利食い回数 損切り回数
外為オンライン iサイクル2 33 10,983 746 0
FXブロードネット トラッキングトレード 45 18,776 1,882 0
ひまわり証券 ループイフダン 90 16,311.40 1,649 0
アイネット証券 ループイフダン 90 16,271.40 1,645 0

 

ここで紹介しているリピート注文型は、デモトレードで運用シミュレーションできるよ。

プログラム選択型よりも収益は優秀だけど、ちゃんと含み損リスクも確認してね。

 

デモトレード期間中の収益性と含み損の大きさから、リスクとリターンを推しはかるようにしましょう。

 

FXの自動売買プログラムは中長期での運用を想定しているため、最低でも1ヶ月程度はテスト運用するのが現実的ですね。

 

 

プログラム選択型なら過去実績からリターンとリスクを分析

プログラム選択型であれば、過去実績から入念なリスクとリターンの分析を行いましょう。

 

公開されている期間や項目の差はあれ、グラフから損益の増減が分かりやすく見て取れますね。

 

自動売買選択型

 

自動売買FX会社 プログラム選択型ツール 計測期間 決済損益 最大ドローダウン リスクリターン率
インヴァスト証券 トライオートFX トライオートFX
(ハーフ_米ドル/円)
2020年3月〜2022年3月11日
(コロナショック含む)
70,7757円 33,4767円 2.11
セントラル短資FX セントラルミラートレーダー 2020年3月〜2022年3月11日
(コロナショック含む)
6,916.4 pips 3,011.4 pips 2.30
みんなのFX みんなのシストレ
(【USDJPY】みんなのリピート注文_買)
2021年4月12日〜3月11日 67,4833円 20,2612円 3.33

*インヴァスト証券、トレイダーズ証券の最大ドローダウンは、公表成績から目視で計算して算出

 

「リスクリータン率」が優秀だと少ない運用証拠金でもリスクヘッジしやすくなるので、会社の優劣よりもプログラムの優劣で運用口座を決めるのがオススメです。

 

特に長期間での運用実績を確認できると信頼性が高まるので、複数年の結果を元に比較検討するのが肝です。

 

自動売買ツールを使う3つのメリット

自動売買のメリット

 

ここでは、自動売買のメリットをみていきましょう。

 

・24時間自動で売買してくれるため画面に張り付く必要なし
・決済不要でテクニカル分析がわからなくても利用できる
・投資のプロが作ったプログラムで資産運用できる

 

これら3つのメリットについて詳しく解説しますね。

 

 

24時間自動で売買してくれるため画面に張り付く必要なし

まず何よりのメリットは、自動売買のプログラムがあなたに代わって取引してくれるため、自身の時間を使う必要がないことです。

 

運用プログラムの選定に時間は必要ですが、一旦稼働させてしまえば、取引市場が空いている限り、プログラムが24時間取引を行ってくれます。

 

もちろん、適度に運用状況を確認したり、政治経済の側面から大きな相場変動がないかなどの定期的な確認は行うべきです。

 

しかし、裁量トレードに比べて大きな時間の節約には違いありません。

 

そういう意味では、ファンダメンタルズ要因により売買を行う「長期トレード」に似ていますね。

 

FX投資に興味はあるけれど十分な時間が確保できない人にとって、自動売買は便利な選択肢です。

 

 

決済不要でテクニカル分析がわからなくても利用できる

自身での取引決済が不要になるため、テクニカル分析が不要になります。

 

なぜなら、エントリーから利確・損切りまでは全てプログラムが代行してくれるからです。

 

裁量トレードの際は、自身で分析をしてトレード根拠に沿って、エントリーや決済をします。

 

FX初心者にとっては、ハードルの高いテクニカル分析が不要となるのはメリットといえるでしょう。

 

実際に、FX自動売買の外為オンラインでは、利用者の75%がFX未経験者という統計がでています。FX初心者でも始められることを裏づけるデータですね。

 

 

投資のプロが作ったプログラムで資産運用できる

自動売買は、FX会社、投資家、ヘッジファンドなど投資のプロが作ったプログラムで資産運用ができます。

 

多くの自動売買ツールで、投資のプロが作ったプログラムを選択できるからです。

 

トレーダー経験が乏しい人でも、成果のでているプログラムを選べれば、運用収益があがる可能性は高まるわね。

 

裁量トレードで勝つためには、自身のFX投資の経験を積み上げる必要があります。

 

しかし、自動売買では、「優れたプログラムの選定」と「適切な証拠金設定」ができれば、最初から安定した儲けを狙えます。

 

自動売買ツールを使うデメリット

自動売買のデメリット

 

自動売買で取引するにあたってのデメリットはどこにあるのでしょうか。

 

・裁量取引よりも取引手数料が高い
・利用プログラムの十分な理解が必要
・相場の急変に備える場合がある

 

3つのポイントに絞ってまとめましたので、確認していきましょう。

 

 

裁量取引よりも取引手数料が高い

自動売買の取引コストは総じて裁量トレードより高額です。

 

自動売買では、裁量トレードで無料の取引手数料が必要になったり、スプレッドが高額になる傾向があります。

 

FX会社 スプレッド
米ドル/円・自動売買
売買手数料
外為オンライン 1銭 片道20円
インヴァスト証券 マイメイト 変動制 無料
FXブロードネット 0.2銭 片道20円
アイネット証券 2銭 無料
ひまわり証券 2銭 無料
みんなのFX 0.2銭 無料
0.0銭(1万通貨まで) 無料
FXTF 0.1銭 1万通貨あたり20円

 

特に、取引回数が多いプログラムの場合は、費用も大きくなりますので、注意深く確認するようにしましょう。

 

プログラム実績の「決済損益」に取引手数料が含まれていない場合は、手数料も織り込んだ数値を計算して確かめましょう。

 

 

 

利用プログラムの十分な理解が必要

自動売買の運用を始めるにあたって、プログラムの理解に時間をさく必要があります。

 

多くの自動売買のプログラムは、含み損を抱えてもポジションをキープし、一定の利益が出た時点で決済を行う傾向があるからです。

 

プログラムの収益だけではなく、含み損益の特徴を理解した上で、運用するのがリスクヘッジのコツだと言えます。

 

自動売買では、テクニカル分析の理解は不要だが、利用プログラムの理解が不可欠なんだ。

プログラムのスタート時が大きなエントリーの機会だと思ってしっかり検討しよう。

 

 

相場の急変に備える必要がある

自動売買を始めたからといって放ったらかしにするのではなく、相場の急変に備えた適度な情報収集は必要です。

 

自動売買には一定のレンジ相場を想定したプログラムが多く、マクロ経済要因での急激な騰落の際には大きな損失をだす可能性があるからです。

 

事前にアンテナを貼っておくことで、プログラムの調整やマニュアル(手動)で損切りする対策が可能になります。

 

プログラムが自分の代わりに取引を行ってくれるからといって、任せきりにするのではなく、確認を怠らないようね。

 

続いて、自動売買の大損リスクについてみていきましょう。

 

自動売買で大損した実例

自動売買大損する

 

自動売買でも大損することはあり得ます。

 

自動売買の優秀なプログラムは長期間にわたって利益を積み上げますが、短期的に大きな損失を計上する可能性があるからです。

 

コロナショックの際に、自動売買プログラムでおこった例を一緒にみていきましょう。

 

 

 

コロナショックの相場急落でに大きな損失が発生

例えば、2020年1月にトライオートFXのコアレンジャー(米ドル/円)の運用を始めたとします。

 

3月頭のコロナショックで相場は急落して、大きな損失を出していることがみて取れます。

 

コロナショックで大損の実例

(画像:トライオートFX コアレンジャー米ドル/円の推移)

 

推奨証拠金である983,874円で運用していた場合、その半分近い含み損を抱えることになっていました。

 

コロナショックほどの相場変動は滅多に起こるものではありませんが、運悪くこういった相場に遭遇すると、ロスカットの危険性がでてきますね。

 

では、どうやれば大損リスクに遭遇しても乗り切ることができるのでしょう。

 

 

ゆとりを持った証拠金がポイント

基本的には無理にリターンを狙いにいかず、損失リスクを織り込んだゆとりのある証拠金で運用ができるかどうかにつきます。

 

自動売買のプログラムは、裁量トレードと同じで、証拠金に対する運用額が大きくなるほどリスクも高くなるからです。

 

トライオートFXの運用証拠金

(画像:「トライオートFX」ご利用者の有効比率割合ってどれくらい?)

 

例えば、上記のトライオートFXの例では、「発注に必要な証拠金」の3倍以上での運用が推奨されているぞ。

コロナショックに耐えられる目安の「推奨証拠金」ではなく、それ以上の余裕を持つように。

 

実際には「発注に必要な証拠金」の4〜5倍程度で運用している人が多いです。

 

自動売買でも損切りして資産を守ろう

自動売買ツールを使っても手動の損切りを想定しよう

 

最悪のケースとして手動での損切りも想定しておきましょう。

 

損切りラインやシナリオは人それぞれですが、あらかじめ損切りの条件を想定しておくことで、いざという時に迅速に動けます。

 

プログラムの特徴やリスクを理解すると、安全な証拠金の目安が見えてきます。

 

そして、もしもの時の損切りを想定することで、いざという時にも資産が守られるのです。

 

まとめ 自動売買ツールの選定はリターンとリスクの両方を確認しよう

ここまでで、自動売買のツール比較やそれぞれのツールを選ぶ上でのポイントを解説してきました。

 

ここで、もう一度要点を整理してみますね。

 

・初心者にオススメの自動売買ツールは「リピート注文型」「プログラム選択型」
・「リピート注文型」はデモトレードで含み損益も含めて収益性を確認
・「プログラム選択型」は長期間の過去実績から、リスクとリターンを確認
・自動売買に潜むリスクを「ゆとりのある証拠金」「損切りへの備え」でヘッジしよう

 

また色々な自動売買ツールの中でも、特に初心者でも始めやすいのは次の3つです。

 

 

何かとクローズアップされやすい収益率ですが、収益(リターン)だけ追い求めると落とし穴に陥りがちです。

 

自分の手で触れてみて、リターンとリスクの双方を測ることで、安全に資産が運用できます。

 

手間がかからないのが自動売買のメリットですが、プログラムの選定にはしっかりと時間を使いましょう。

そして、自分が納得の行くプログラムを見つけてから資産運用に移ってください。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

参考元