(※写真はイメージです/PIXTA)

つい先ほどまで普通に過ごしていた子供が突然けいれん発作を起こしたとき、慌てない親はいません。「日本人の子供の5~6%はけいれんを起こす可能性があるといわれており、決して稀なことではない」と、医療法人啓信会きづ川クリニック小児科医の米田真紀子氏はいいます。子供がけいれんを発症した際、保護者に求められる対処法をみていきましょう。

熱性けいれんで注意すべき「2つのポイント」

上記のように、発熱時にけいれんがあった場合、大事なのは「痙攣がきちんと止まったことを確認する」ことと、「心配なけいれんの兆候はないかを確認する」ということです。

 

多くの熱性けいれんは数分以内に自然に治まると書きましたが、時折20分以上続くようなこともありますし、一見止まっているようでも、脳波の乱れとしてのけいれんは続いていて、意識がなかなか戻りづらいというような状況もあります。

 

しっかり全身の硬直やけいれん様の動きが止まっているか、そして意識が回復しているか、病院で確認することが重要です。

 

「心配なけいれんの兆候」については、発作が15分以上続いているとか、明らかに動きに左右差があるとか、けいれん発作後に力が入らず脱力してしまって治らないなどというような兆候があれば、ただの熱性けいれんではないかもしれないので要注意です。

 

また、けいれんの対応も大事ですが、その続きとして「熱の原因はなにか」を見極めることがとても重要です。熱の原因として、風邪などの診断がつけば心配ありませんが、稀に「髄膜炎」や「脳炎」など重篤な感染症の症状であることがあるので、小児科医の診察を受けて熱の原因をしっかり見極めてもらいましょう。

 

 

米田 真紀子

小児科医

医療法人 啓信会きづ川クリニック

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。