熱性けいれんで注意すべき「2つのポイント」
上記のように、発熱時にけいれんがあった場合、大事なのは「痙攣がきちんと止まったことを確認する」ことと、「心配なけいれんの兆候はないかを確認する」ということです。
多くの熱性けいれんは数分以内に自然に治まると書きましたが、時折20分以上続くようなこともありますし、一見止まっているようでも、脳波の乱れとしてのけいれんは続いていて、意識がなかなか戻りづらいというような状況もあります。
しっかり全身の硬直やけいれん様の動きが止まっているか、そして意識が回復しているか、病院で確認することが重要です。
「心配なけいれんの兆候」については、発作が15分以上続いているとか、明らかに動きに左右差があるとか、けいれん発作後に力が入らず脱力してしまって治らないなどというような兆候があれば、ただの熱性けいれんではないかもしれないので要注意です。
また、けいれんの対応も大事ですが、その続きとして「熱の原因はなにか」を見極めることがとても重要です。熱の原因として、風邪などの診断がつけば心配ありませんが、稀に「髄膜炎」や「脳炎」など重篤な感染症の症状であることがあるので、小児科医の診察を受けて熱の原因をしっかり見極めてもらいましょう。
米田 真紀子
小児科医
医療法人 啓信会きづ川クリニック
【関連記事】
税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ
親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】