(※写真はイメージです/PIXTA)

経営が難しいことは言うまでもありませんが、簡単にできることもあります。その一つが、経営の考え方を「資金繰り経営」に変えることです。資金繰り経営を実現するならまず「管理会計」は必須ですが、銀行などの金融機関と仲良くすることも忘れてはいけません。会社が潰れる本当の原因は「資金不足」であり、金融機関からの「借金」は、手持ちのキャッシュを増やす重要な手段の一つだからです。ここでは銀行から「貸したい」と思われる会社になるためのポイントを見ていきましょう。

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    融資担当者が上司と来訪…銀行からの「脈ありサイン」

    では、現状のモテ具合はどの程度だろう。

     

    例えば、毎月のように融資の担当者から連絡がくる。これは気に入られている可能性がある。恋愛と同じで、相手が「会いたい」と思っているサイン。担当者が上司と一緒に来たり、投資信託などを勧められる。これもいい兆候で、惚れられている可能性が高い。担当者にとって上司は家族のようなもの。恋愛相手に家族を紹介するのは、かなり脈ありと言える。

     

    上司を連れてくるようになったら、借りられる金額も増える。金融機関内では役職が上がるほど融資を決定できる金額が大きくなる。他行との取引について聞かれたら、かなり惚れられている。これは、異性に「付き合っている人がいるか」「どんな人なのか」と聞くようなもの。こういう質問は気がある相手にしかしない。

     

    会社側からすると、好意を持ってくれる金融機関は1行より2行のほうがいいし、できれば3行くらいあると安心だろう。これは融資元を複数持つという意味もあるが、お互いを意識させる意味もある。銀行などの金融機関は他行の様子を気にする。他行との取引状況や付き合いを聞くのもその一つで、「あの銀行が貸すなら、うちも貸そう(貸して大丈夫)」と判断するケースが多い。現状としてそこまで惚れられていなければ、これからの対応で惚れさせよう。

     

    例えば、担当者が売り込みに来る商品を付き合いで買ってみる。買うのが難しくても、少なくとも営業トークをきちんと聞く。細かなことだが、重要なのは積み重ねだ。付き合ってもらいたいなら、付き合う。良い関係は一朝一夕で築けるものではない。

     

     

    菅原 由一

    SMGグループ CEO

    SMG菅原経営株式会社 代表取締役

    SMG税理士事務所 代表税理士

     

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    ※本連載は、菅原由一氏の著書『激レア 資金繰りテクニック50』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

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    菅原 由一

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