(※写真はイメージです/PIXTA)

今年も2月25日から、国立大学の前期日程試験が実施されました。3月となり、次はついに自分たちだ、と来年に向け気合を入れる高校二年生・既に浪人を決め前を見ている受験生の姿が見られます。ここでは私立医学部受験の「番狂わせ」、そして医学部受験や浪人への「向き不向き」について、医学部受験専門予備校メディカ代表の亀井孝祥氏が解説していきます。

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    「部活動が忙しくて勉強する時間が取れなかった」とか、「自習する場所がなく勉強する環境に恵まれなかった」「推薦で落ちてしまって、やる気がなくなった」など、不合格の原因を周囲のせいにするタイプは、浪人してもまた同じ失敗を繰り返す可能性があります。 

      

    また「時間ができれば成功するかもしれない」「問題集をひたすら解けば受かるかもしれない」と思い込んでいる受験生も多いものです。

     

    受験で失敗する人は共通して、「時間の管理」が圧倒的に苦手な傾向にあります。

     

    「何を、どれくらいのペースで、どれだけ、いつまでに」行うかが分かっていません。個別指導の教科担当に任せっきりの人も多いです。 

     

    自主的・主体的に時間を管理し学習できる人であれば、どんな環境であれ、さっさと合格を勝ち取っていくのでしょうが、そのような人は実際、そこまで多くいません。わが子がそのようなタイプの子でなければ、1週間に1回は塾長や校舎長と面談をし、アドバイスをもらいながら、徹底反復をしてミスをなくしていくことが大切です。 

     

    これはスポーツと同じです。「“医師になろう”という人が、そこまでしてもらわないと合格できないなんて…」と感じる人もいるようですが、その考えは時代にそぐいません。昔と今ではレベルも倍率も違います。

     

    私の経験ではむしろ成績上位の生徒ほど、「先生、ちょっと明日か明後日で時間とってもらえませんか。来週の勉強なんですが…」と面談の日程に関係なく私を捕まえにきます。 

     

    他人のせいにして、自分自身の弱点や欠点を振り返ることができない人、あまり人の意見を聞かず、頑なに自己流を貫こうとする頑固な人などは、あと残り10ヵ月で合格という結果を出さなければならない入試へ、再チャレンジをおすすめできません。

     

    そうではなく、ただ勉強時間の管理が下手な人は、マネージメントしてくれるコーチを探してつければいいだけです。 

     

     ◆親は受験生の最強サポーター 

      

    「成功するか否かは最後まで精一杯やれたかで決まる。限られたチャンスを無限の可能性に変えるため、最後まで全力で闘い抜くことが大切だ」とは、私の尊敬する世界的建築家の言葉ですが、まさにその通りだと思います。

     

    親御さんも思うところはいろいろあるかとは思いますが、軌道修正をし、ぜひ「リスクはあるけど、やってみる価値はそれ以上に十分あるよ。頑張れ!」とエールを送ってあげてみてください。お子さんも期待に応えたいという気持ちが強くなり、より勉学に励めるようになるものです。 

      

    もちろん、医学部に進学することだけが人生ではありません。ただ本人が少しでも望むならば、得られる経験や学位が貴重なものであることに間違いはないでしょう。親御さんには、できる限りお子さんの支えになっていただきたいと思います。 

     

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    亀井 孝祥

    医学部受験専門予備校メディカ 代表

     

    本記事は、医学部受験サクセスガイド『集中メディカ』ホームページのコラムを抜粋、一部改変したものです。

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