メリットばかりではない!海外不動産投資に潜むリスク
一方、海外不動産投資はハードルが高いという印象があります。日本とは異なる商習慣のため、海外と上手くコミュニケーションがとれないのでは……という心配があるでしょう。確かに、現地の賃貸管理会社選びがまずかった、という話はよく耳にする失敗談です。この不安は、日系企業を選ぶことで解消できるでしょう。
また海外不動産投資の場合、ローンが使えないとか、使いにくいというケースが多いようです。ローンの可否は不動産会社にもよるので、まずは確認することからはじめましょう。
さらに見逃せないのがカントリーリスクです。ロシアによるウクライナへの侵攻は、その最たるもの。不動産投資先としても有力なアセアンに目を向けても、タイではたびたびデモが起こり、ミャンマーでは政変が起こりました。政情がどれだけ安定しているかも、海外不動産に望む際には、見極めが重要になります。
為替リスクも、海外不動産投資においては十分に考えておかなければならないことです。通常、海外不動産の収益は現地の通貨で振り込まれ、その収益を日本国内で使う場合には、日本円へ両替が必要。そのタイミングによっては大きく利益を減らす可能性があるわけです。
日本国内にはないメリットがあり、日本国内にはないデメリットやリスクのある海外不動産投資。デメリットやリスクを低減するためにも、信頼できる不動産会社かどうかを見極めることが重要です。
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