
つみたてNISAは、2018年に金融庁主導で始まった、少額による「長期・積立・分散投資」を実現する非課税制度。
毎年40万円まで積み立てが可能で、最大20年間、合計800万円までの投資で得た利益と、投資信託から出る分配金が非課税になります。
本記事では、つみたてNISAのサービスを提供する約600の金融機関のなかから、楽天証券で始めるメリットを3つお伝えします。
1. 楽天ポイントが貯まる

楽天証券のつみたてNISAの特徴は、楽天カードで毎月の積立額をクレジット決済すれば、1%の楽天ポイントが貯まること。
1ポイント=1円として、コンビニや飲食店、ドラッグストアなど、幅広い店舗で利用でき、使い勝手は抜群です。
また、獲得した楽天ポイントを、投資信託の購入資金に充てることもできます。
ただし、2022年9月からは還元率が0.2%に下がることが決まっており、ポイント還元率だけを重視するなら、他社も含めて検討する必要があります。
その際に注意したいのが、つみたてNISAの本来の目的を忘れないこと。ポイントを獲得することが最終目的ではありません。着実に資産形成をすることが目的です。
そのため、取扱い商品や画面の操作性、サポート体制などから総合的に判断しましょう。
2. つみたてNISAの対象銘柄が最多の180本

金融庁の基準を満たしたつみたてNISAの対象銘柄は全部で約200銘柄ありますが、楽天証券ではそのうちの約9割にあたる最多の180銘柄を取り扱っています。
そのため、楽天証券なら、商品選びの自由度が高く、自分に合った銘柄が見つけられます。
おすすめは、常に最低水準の信託報酬を目指すことで人気の「eMAXIS Slim(イー・マクシス)」シリーズや、世界最大級の運用会社バンガード社の「楽天バンガード」シリーズ。
楽天証券のつみたてNISAなら、このような個人投資家に人気の低コストのインデックスファンドに、月100円から投資できます。
3. 楽天銀行と連携すると普通預金金利がアップ

楽天証券と楽天銀行の口座を連携(=「マネーブリッジ」)すると、楽天銀行から楽天証券に24時間無料で入出金できます。
また、楽天銀行の普通預金金利が0.1%(税引前)になるメリットもあります。現在、メガバンクの普通預金金利は0.001%程度(税引前)なので、100倍の金利がつくことになります。
しかし、2022年4月からは、普通預金残高300万円以下の部分に対してのみ年0.1%(税抜)の金利が適用され、300万円を超える部分に対しては年0.04%(税引前)に変更されます。
それでも、300万円を楽天銀行に預けておくと、年間で2,370円(税引後)の金利が毎年入ってきます。
まとめ

2022年に楽天証券がつみたてNISAサービスの内容を一部変更したことにより、マネックス証券やもつみたてNISAのクレジットカード決済を始め、サービス内容を競っています。
しかし、そのパイオニアとなったのが楽天証券で、楽天カードとの組み合わせで、楽天証券の口座数も楽天カードの発行枚数も爆発的に増加しました。
つみたてNISAは1人1口座しか作れないうえ、年に1回でも買付をすると、年内は他社に移行できないので、来年に楽天証券から他社に移行する人もいるかもしれません。
しかし、「楽天経済圏」という言葉があるように、楽天ポイントを活用した楽天グループのシナジー効果は高く、根強いファンも多いため、他社への流出は意外と少ないのではないかと予想します。
各社のつみたてNISAサービスの特徴をよく把握して、自分が納得のいく金融機関でつみたてNISAを始めましょう。