2020年5月に金融商品取引法が改正されて誕生した「デジタル証券(ST:セキュリティトークン)」は、ブロックチェーンで管理されるデジタル金融商品のことを指します。デジタル証券の市場規模はまだ小さいものの、尋常ではないスピードで成長しはじめていると、PayPay証券の創業メンバーで現在はHash DasH株式会社取締役の三好美佐子氏はいいます。「デジタル証券」の可能性と投資環境の未来について、三好氏が解説します。
この世のすべてのモノに「デジタル化」の可能性
ST、デジタル証券の強みは、あらゆる事業を有価証券にできることにあります。「ダイヤモンドなどの宝石・貴金属」「ブランド牛を生まれてからレストランに卸すまで」「キャラクター、映画、ゲームなどのパテントを使った展開」など様々なものをビジネスとして、出資者を募ることができます。
そこに、SDGs(持続可能な開発目標)や地方創生をテーマとして盛り込むこともできますし、デジタル証券には募集額の上限がないことから、たとえば「商店街の端から端までまるごと活性化プラン」など、社会的に意味の深い投資商品を世の中に広めることもできるでしょう。
このように、この世の価値あるすべてのモノ・コトにデジタル化の可能性があります。日本でも世界でも生まれたばかりのデジタル証券。これから大きく広がっていく波の端緒を、今を生きる私たちは目撃しているのかもしれません。
成長の波に乗るか、波に飲まれるか、できれば前者でありたいものです。
三好 美佐子
Hash DasH株式会社
取締役
関連記事
【関連記事】
税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ
親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「儲かるなら自分がやれば?」と投資セミナーで質問すると
Hash DasH株式会社
取締役
明治大学法学部卒業。
1990年東京証券(現東海東京証券)入社、投資信託商品本部に所属、その後、外資系資産運用会社を経て、2004年ユナイテッドワールド証券取締役。銀行のダイレクトマーケティングやおつり投資サービス等にも関わる。
創業期の 「One Tap BUY(現PayPay証券)」を経て、2021年よりHash DasHに参画。個人への財産形成手段の普及がライフワーク・テーマ。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------
Hash DasH株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3202号
一般社団法人 日本STO協会 加入
ファンドの詳細については こちら
--------------------------------------------------------------------------------------------------------
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載あらゆるものが投資対象に…金融のプロが語る「デジタル証券」のすべて