2010年代前半、マレーシアは海外からの巨額の投資マネーが流入していましたが、現在は落ち着きつつあります。そのような状況下に、マレーシアから手を引く投資家がいる一方で、注目する投資家も増えています。なぜなのでしょうか。みていきましょう。

供給過多で「良質な不動産」の競争力がさらに増す

 

いまのマレーシア不動産のマーケットは、2010年代前半のブームともいえる時期の余熱が帯びている状況。ある意味、徐々に正常に戻りつつあるともいえるでしょう。

 

最低投資金額があがり、金融機関の融資が厳しくなったことで、投資ハードルはあがりました。それを残念がる投資家が多い一方で、歓迎する声も聞かれます。

 

というのも、2010年代前半は建てれば(基本的にプレビルドに対する投資なので、実際には完成していない)売れるという状況でしたので、競争力のない、粗悪な不動産が多く計画されました。それがいまになって、供給過多、空室率上昇などの弊害をもたらしているといわれています。

 

一方で、実績のあるディベロッパーによる不動産は、物件としての質は高いうえ、空室率も低く、安定した利回りを生むものになっています。供給過多により、逆に物件のクオリティが際立ち、将来的にキャピタルも狙えると期待されています。

 

このようなマレーシア不動産。投資を検討する際には以下の点に気を付ける必要があります。

 

マレーシア不動産投資は基本的にプレビルド

ほかの新興国と同様に、マレーシア不動産も、完成前の物件に投資ができる、いわゆるプレビルド物件への投資になります。案件によっては予定よりも完成が数年遅れるということも。完成が遅れた場合の収支についても考慮しておく必要があります。

 

完成時の質を日本クオリティで考えてはいけない

日本では物件の完成とともに入居が始まりすぐに満室、ということも珍しくありませんが、新興国では完成時にすぐ入居ができる内装にはなっていないことがほとんど。完成後、瑕疵のチェックを行い、対応をしてから入居者募集。完成から半年程度、早くて3ヵ月程度かかります。このような事態を考慮せずに収支シミュレーションを行うのは、間違いだといえます。

 

日本とは勝手が大きく違うマレーシア不動産。その違いを抑えたうえで、競争力のある物件かどうかを見極める選択眼が必要です。日本人がマレーシア不動産に投資を行う場合は、多くが業者を介することになるので、いかにその業者が現地と通じているか、見極めることが投資の成否を左右します。

 

 

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