これから開業する会社や個人事業主がまず当たるべき金融機関は、ズバリ「公庫」です。公庫に申込書を提出した1~2週間後、公庫担当者と面談を行います。面談では申込み時に提出した書類、主に創業計画書(あるいは事業計画書)を基に、担当者から質問を受けます。いくら公庫が「借りやすい金融機関」であるとはいえ、融資の可否、希望どおりの融資額を引き出せるか否かはこの面談が重要。面談を成功させるポイントを見ていきましょう。融資調達アドアドバイザーの田原広一氏が解説します。
「真摯な態度」「かっちりした服装」で臨むべし
面談では時に厳しい質問を受けることもあります。
私のお客さまのなかにも、個人で面談に臨み、「経験がそこまでないようだけど大丈夫?」「集客の見込みはきちんと調べましたか」などと質問攻めにあい、頭が真っ白になってしまったという方もいます。また、まれに不機嫌になってしまうなど、態度が悪くなってしまう方がいらっしゃいますが公庫の面談担当の指摘は、真摯な態度で受け止めるようにしましょう。
また、服装で融資の可否が決まるわけではありませんが、「きちんとしている」という印象を与えるならば、奇をてらわず、スーツで行くのが無難です。スーツをもっていないならば、ジャケットを着用するなど、なるべくかっちりした格好で行くようにしましょう。
田原 広一
株式会社SoLabo 代表取締役
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株式会社SoLabo 代表取締役
税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降、副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。お客様の融資支援実績は、累計4,500件以上(2021年7月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。実体験を踏まえたアドバイスは多くの起業家から支持されている。
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