(※画像はイメージです/PIXTA)

保険の見直しをしていますか。家庭の状況によって、あるいはライフステージごとに必要な保障は変わります。現状にピッタリ合った保障になるよう整えることが大事です。独身者と出産・子育てのライフプランに合わせた保険の見直しを考えます。ファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏と横川由理氏が『NEWよい保険・悪い保険2022年版』(徳間書店)で解説します。

将来のために貯蓄を優先…独身者のライフプラン

■保険で備えるより貯蓄を優先するほうが○

ケーススタディ①
岡野弘美さん(仮名)24歳、看護師
家計の状況年収 : 350万円
●月額の保険料 : 0円

 

しっかり者の岡野さんは看護大学を卒業して、国立病院に勤める看護師さん。保険には加入していません。そんな岡野さんから質問をいただきました。

 

「就職をしたので、保険に入りたいです」と。

 

いえいえ、保険に入る理由は、就職がきっかけではありませんよ。岡野さんはご両親の生活費の面倒を見ているわけではないので、死亡することで金銭的に困る人はいないのです。

 

生命保険に入るのは、結婚して配偶者に対する責任が生じたときや、妊娠したときにしましょう。よく、子どもが生まれたら、保険に入りましょうというお話を聞きますが、出産後では遅すぎるかもしれません。妊娠中に夫が死亡した方もいらっしゃいます。今のところ死亡保障は必要ありませんね。

 

では、医療保障についてはいかがでしょうか。岡野さんは、職業柄、ケガや病気で働けないときに受け取れる傷病手当金や、高額療養費など健康保険についての知識を持っています。岡野さんの場合、医療保障も必要ないことがわかりました。もし、不安なら、県民共済の総合保障型に加入するとよいでしょう。2000円の掛金で、死亡保障が400万円。入院時には1日あたり5000円(病気は4500円)の保障があります。保障よりもiDeCo やつみたてNISA を使って貯蓄を優先させました。

 

『NEWよい保険・悪い保険2022年版』(徳間書店)より。
見直し前と見直し後 → 独身時代は将来のために貯蓄を優先 『NEWよい保険・悪い保険2022年版』(徳間書店)より。

 

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NEWよい保険・悪い保険2022年版

NEWよい保険・悪い保険2022年版

長尾 義弘
横川 由理

徳間書店

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