企業の価値や規模を示す「株式時価総額」。30年間の推移をみていくと、バブル期よりも増加していることがわかりました。しかし、世界と比較してみると……。日本の現状をみていきましょう。
世界の株式時価総額ランキング…日本は世界3位も「没落」は止まらず (※写真はイメージです/PIXTA)

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日本の株式時価総額…バブル期比199%

ニュースをみていると「株式時価総額」というワードをよく聞きます。なんとなく知った気になっている人のために、いま一度おさらいですが、そもそも株価は各企業が発行している株式1株あたりの値段のことで、株式が取引される証券取引所での需要と供給の関係で決まります。そして、時価総額は「現在の株価×発行済み株式数」のことで、企業の価値や規模を示してくれる数値です。

 

東証一部の株式時価総額は、昨年末時点で728兆4,245億1,400万円。さらに東証二部、マザーズなどを合計すると、753兆0,202億8,100万円でした。

 

この30年の日本の株式時価総額をみていくと、バブル崩壊後10年で、20%ほどの減少。さらに10年で1991年比68%にまで減少してしまいました。

 

しかし2011年以降、日本の株式時価総額は急激に増加し、2021年末時点で2011年比294%。30年前と比べても199%と増加しています。これは世界的な株高に引っ張られるように、日本でも株高に転じたことが大きな要因です。

 

【日本の株式時価総額の推移】

1991年  365,938,798 /377,924,363

1995年  350,237,510 /365,716,093

2000年  352,784,685 /360,554,727

2005年  522,068,129/539,739,508

2010年  305,693,030/310,451,626

2011年  251,395,748/255,855,334

2012年  296,442,945/300,797,167

2013年  458,484,253/477,509,792

2014年  505,897,342/524,899,634

2015年  571,832,889/589,788,804

2016年  560,246,997/579,596,623

2017年  674,199,186/700,982,591

2018年  562,121,332/582,670,408

2019年  648,224,522/672,505,335

2020年  666,862,093/693,689,759

2021年  728,424,514/753,020,281

 

※数値は各年度の年末時点の数値

※数値左:東証一部、数値右:東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQの合計