(※写真はイメージです/PIXTA)

自分が歩んできた道のりを総括する「キャリア自分史」の作成は、自分の将来を考えていく上で、あらゆる世代にとって必要となる自己確認の作業です。久恒啓一氏が著書『50歳からの人生戦略は「図」で考える』(プレジデント社)で解説します。

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これからのキャリア目標を考える図解

■「人生テーマの発掘」は〝土台〞、「ライフデザインの構築」は〝舞台〞

 

前回まで(第14回~第17回)は、人生鳥瞰図の前半のパート、「人生テーマの発掘」について説明しました。ここからは、人生鳥瞰図の後半のパート、「ライフデザインの構築」について説明します。

 

「ライフデザインの構築」は、3つのプロセスで構成されます(図1)。

 

キャリアは「仕事歴を中心とした学習歴、経験歴の総体」です。

 

まず、キャリアづくりの3領域である仕事歴、学習歴、経験歴について、自分のキャリアストーリーを振り返り、過去から現在に至る軌跡を深掘りする「キャリア自分史」を作成します。

 

次に、未来に向けて「キャリア目標」を立てる。そして、将来の夢をイメージして「天職への道」を探るという展開です。

 

「価値観」や「自分像」を明らかにした「人生テーマの発掘」のパートが、自分の〝生き方の土台〞になるとすれば、「ライフデザインの構築」は、仕事歴、学習歴、経験歴という領域でどのようにキャリアを積み上げ、人生を完成させるかという、〝生き方の舞台〞になるといえるでしょう。

 

久恒啓一氏の著書『50歳からの人生戦略は「図」で考える』(プレジデント社)から引用。
【図1】ライフデザインの構築 久恒啓一氏の著書『50歳からの人生戦略は「図」で考える』(プレジデント社)から引用。

 

まずは、「キャリア自分史」の作成です。

 

自分が歩んできた道のりを総括する自分史の作成は、あらゆる世代にとって必要となる自己確認の作業です。

 

自分の将来を考えていくには、現在の自分を知る必要があり、現在の自分を知るには、過去から現在に至る自分の歴史(自分史)を掘り起こす必要があるからです。

 

過去から現在に至る集大成が現在の自分です。単に記録として残すのではなく、現在の自分を知り、そこから未来を展望するために、自分史づくりが必要なのです。

 

次ページ「キャリア年表」で自分自身を掘り下げる

※本連載は、久恒啓一氏の著書『50歳からの人生戦略は「図」で考える』(プレジデント社)より一部を抜粋・再編集したものです。

50歳からの人生戦略は「図」で考える

50歳からの人生戦略は「図」で考える

久恒 啓一

プレジデント社

「人生鳥瞰図」で仕事も人生もうまくいく! 大人のためのキャリアデザインの教科書。 私は日本人の「アタマの革命(図解)」と「ココロの革命(遅咲きの人物伝)」の二つをライフワークとしている──。 こう語るのは、…

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