(※写真はイメージです/PIXTA)

ゴルフの練習をしても、スコアがいまひとつ伸び悩んでいる、どうすればもっと上手くなるのか……実は、ゴルフの上達に欠かせないのは股関節の柔軟性だと、世田谷人工関節・脊椎クリニック院長の塗山正宏氏はいいます。ゴルフでボールの飛距離を伸ばすには、どのように股関節を使えばよいのでしょうか。整形外科医が解剖学的な見地からわかりやすく解説します。

ゴルフのスイングで重要なのは「仙骨の位置」

プロゴルファーや、ゴルフが上手な人のスウィングと、ゴルフがいまいちな人のスウィングを見比べると、その差は一目瞭然です。

 

プロゴルファーやゴルフが上手な人のスウィングでは、お尻がほとんどぶれていません。特に注目してほしいのは「仙骨」という、背骨の一番下にある骨です。ここを起点に、ねじりの回転が生まれているのがわかるはずです。

 

一方、ゴルフが上手ではない人のスウィングでは、腰が大きく横揺れしています。重心移動をしようと頑張ってはいるものの、ただお尻が左右に揺れているだけで、まったく腰が回転できていませんし、体幹もブレています。

 

動画を撮影して、腰が横揺れしていないかチェックしてみよう

「自分はきちんと股関節の外旋、内旋ができているだろうか」と疑問に感じる人は、自分のフォームを動画で撮影してみましょう。「正面から」と「後ろから」の、2方向から動画を撮影してみると、お尻が横揺れしているかどうかがわかります。

 

もともと男性は女性に比べて股関節の動きがスムーズではなく、外旋や内旋の動きを苦手とする人が少なくありません。特に、骨格上の特性から内旋の動きが苦手な人が多く、いわゆる「お姉さん座り(正座を崩し、左右どちらかに腰をずらして横座りする姿勢)」ができない人が大半です。

 

そのため、股関節の可動域が狭い分、なんとかパワーで飛距離を伸ばそうとして、無理な姿勢でゴルフをします。しかしそうすると腰に大きな負担がかかり、腰痛の原因になるだけでなく、膝など他の関節にも悪影響を及ぼし、ひどい場合は歩けなくなることもあります。

 

股関節の可動域が狭いと、腰痛や肩こりなどの原因にも

股関節の可動域が狭いと腰が左右にぶれることになりますから、体幹を安定させることはできません。そもそも股関節は上半身と下半身の結び目であるため、そこの動きが悪ければ、必然的に姿勢が猫背になったり、反り腰になったりして、うまく骨盤の上に上体を乗せることができません。

 

それではゴルフが上達しないばかりか、日常生活でも腰痛の原因になったり、首こりや肩こりの原因になったり、さまざまな支障をきたします。

 

股関節の可動域は、加齢とともに狭くなります。特に、普段座る時間が長い人や、運動不足の人は、関節を動かす機会が少ないため、股関節はますます柔軟性を失って、可動域を狭めてしまいます。「最近、靴下を履くのが辛くなった」「靴を履くのが大変になった」「あぐらをかけなくなった」などの変化を感じる人は、股関節が硬くなっている証拠です。

 

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