(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、マネックス証券株式会社が2022年1月14日に公開したレポートを転載したものです。

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    米国株上昇の背景には「長期金利の安定」があった

    そもそも利上げ自体は米国株上昇の阻害要因にはならない。米国市場には“three steps and a stumble rule”という法則がある(NASDAQの用語集にも載っている)。利上げは3回目までなら大丈夫だが、そのあとは躓く、という意味だ。

     

    ところが実際のマーケットは3回どころか、もっと多くの利上げに耐えてきた。2004年から06年にかけて、FRBはFOMCを開催する毎に17回連続で政策金利を引き上げたがS&P500はほぼ右肩上がりに推移した。

     

    16年から18年にかけての利上げサイクルでもS&P500は利上げ局面の終盤になってようやく調整を入れたが、それまで8回の利上げに耐えて上昇を続けた。

     

    [図表1]米政策金利とS&P500
    [図表1]米政策金利とS&P500

    出所:日経CNBC

     

    米国株式市場が利上げ期間中も上昇を続けた背景のひとつが、長期金利の安定だ。政策金利に連動する2年債利回りは上昇したが、長期金利は過去2回の利上げ局面では安定的に推移した。その結果として長短金利差を示すイールドカーブはフラット化が進んだ。

     

    結局、長期金利が上昇し、株式の益利回りとのスプレッドが縮小しない限り、米国株は安泰である。最近の市場の調整は、年初から最高値を更新して始まっただけに利益確定売りが出ているだけである。

     

    日本株は日経平均の動きを見ると冴えないが、トヨタなどがけん引するTOPIXコア30は堅調だ。下値を右肩上がりに切り上げて、上値も年初に昨年来高値をとってきている。

     

    [図表2]TOPIXコア30
    [図表2]TOPIXコア30

    出所:Bloomberg

     

    今月下旬から始まる決算で、大型株から全体に物色が波及していくことを期待したい。

     

     

    広木 隆

    マネックス証券株式会社

    チーフ・ストラテジスト 執行役員

     

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