
今年5月、フィリピンで大統領選挙が行われます。投資適格国第1位、という称号を得た国のトップを決めるだけあり、世界の投資家からも注目されています。現状の選挙戦についてみていきましょう。
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世論調査で圧倒的支持を集める、元独裁者の一人息子
スピード感と実行力により、ドゥテルテ大統領は絶大なる人気を誇り、支持率90%超えという、日本では考えられない数値を叩きだしています。このような支持を背景に、ドゥテルテ大統領は娘のサラを出馬させ、自らは副大統領選挙に立候補するとしていました。しかし憲法違反という批判や、家族内のいざこざもあり、立候補は取りやめに。
そこで気になるのが、次期大統領候補。世論調査でトップを走るのがフェルディナンド・マルコ氏。フィリピンで独裁政権を築き、政変により一家で国を追われたマルコス元大統領の一人息子で、過半数近い支持を集めている状況だといいます。
政変はいまから35年ほど前の出来事ですから、当時を記憶する日本人からすると「国を追われた元大統領の息子が、次期大統領の有力候補」という事態に違和感を覚えるかもしれません。ただフィリピンでは政変後に生まれた人が国民の7割を占め、当時の独裁政権への拒否感もだいぶ薄れているといわれています。
しかし前回選挙の際、ドゥテルテ大統領は選挙戦中盤まで世論調査で下位に甘んじていたことから、これから大きく順位が変動する可能性もあるだろうという声もあります。
【フィリピン大統領選 主な候補者】
●マニー・パッキャオ
:史上2人目の6階級制覇王者を成し遂げた元プロボクサー
●イスコ・モレノ
:マニラ市長
●フェルディナンド・マルコス・ジュニア
:第10代フィリピン大統領であり、約20年間に渡りフィリピンで独裁政権を築いたマルコス元大統領の一人息子。ドゥテルテ大統領の娘、サラ氏と共闘
●レニー・ロブレド
:副大統領。現政権を批判
フィリピン大統領選挙の投票まで5ヵ月あまり。世界の投資家からも熱い視線が注がれています。
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