「医学部受験」浪人の費用を心配する子に、親は…受験生への「NG行動」と「好ましい声掛け」

「医学部受験」浪人の費用を心配する子に、親は…受験生への「NG行動」と「好ましい声掛け」
(※写真はイメージです/PIXTA)

「医学部受験」を勝ち抜く方法を、医学部受験専門予備校メディカ代表の亀井孝祥氏が解説していく本連載。今回は、受験生に対する親の「NGな行動」と「かけてあげたい言葉」についてみていきます。

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    大学生の5人に1人は「浪人生」…「経済的負担」は?

    1月下旬は、浪人を視野に入れる医学部受験生が増えてくる時期です。

     

    文部科学省の「学校基本調査」では、年度の大学進学者のうち、現役高校生が占める割合は約8割、浪人生は約2割と報告しています。つまり、大学生の5人に1人は「浪人生」ということになります。

     

    では、医学部進学者に絞った場合はどうでしょうか。医学部の浪人生の割合は大学によってさまざまですが、7割以上が浪人生という私立医学部もめずらしい話ではありません。

     

    また一見すると現役生が数十名入学しているように見えても、実はそれはほとんどが推薦入試合格者であって、一般入試での合格者は数名という話も聞きます。他学部と比較し、難関である医学部において、浪人は、ごく当たり前にある選択肢なのです。

     

    ただ子どもが浪人する場合、一番ネックになるのはやはり費用の面でしょう。予備校に通う授業料や入試費用をもう一度捻出しなければならず、経済的な負担が家計にのしかかります。

     

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    ◆ある受験生の声

     

    「受験した医学部全部に落ちてしまい、母が浪人をすすめてくるようになった。高校時代、自分も親も『浪人はナシ』と決めていたから、いさぎよく諦めて、他学部に進学するつもりだった。沢山お金もかかるだろうし、そもそも1年間も浪人生として頑張れる自信も、確実に合格できる保証もない。でも母から、『医師になれなくて後悔しない?』と聞かれると、正直、答えに迷う」。

     

    浪人するとなると、予備校に通うにも、他の学習手段を取るにしても、さまざまな費用がかかってくることになります。一般的な医学部予備校の年間授業料は、医学部の学費と同等、またはそれより高額な場合もあります。受験生にとって、この出費はたまりません。親に申し訳ないと考え、浪人を諦めようとする子も多いものです。

     

    ここで親御さんが「経済的なことは気にするな!」と後押ししてあげれば、お子さんの気持ちは変わってくるはずです。

     

    とはいえ、実際どれくらいの経済的負担がかかるものなのか、把握しないわけにもいきません。

     

    講習会や個別指導はまったく受けないという方から、予備校費用に年間で1000万円を費やす方までいるため、人それぞれではあります。後者は特に地方の開業医の子弟に多く、それくらい教育に投資しても元が取れるという判断のようです。

     

    特に、地方にお住まいの医師は借り入れが非常に容易なため、簡単に資金調達ができるという背景もあります。

     

    基本的には、予備校費用が大学の学費を侵食することのないよう、ある程度のラインを設けているご家庭が多いようです。

    次ページ「医学部を再受験する30~40代も」可能であれば…

    本記事は、医学部受験サクセスガイド『集中メディカ』ホームページのコラムを抜粋、一部改変したものです。

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