(※写真はイメージです/PIXTA)

M&Aをはじめとする各種ビジネスは、ESGを含む様々なリスクに対し、詳細な検証作業が欠かせません。しかし一方、近年頻発する異常気象やパンデミックが、複雑化するビジネスの足かせとなり、進展を阻んでいます。M&Aにおいて、それらの悪影響を回避しデューディリジェンスを成功に導くために、どんな方法があるのでしょうか。※本記事は、Datasite日本責任者・清水洋一郎氏の書き下ろしです。

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    環境に関連する取引活動は、今後さらに拡大

    これらの規制や勧告は、企業が投資を行う方法やESGのリスク要因を事業に組み込む方法を変革するだけでなく、企業が持続可能な活動にどのように資本を投入しているかについて、ある程度の透明性の確保に寄与することも目的としています。

     

    当然のことながら、これらの規則は、株価や、企業が行う合併・買収(M&A)などの潜在的な取引活動にも影響を与える可能性があります。実際、2020年3月にパンデミックが発生して以来、企業は一貫して新型コロナウイルス感染症などの影響を懸念しており、このような気候変動への懸念(「M&A Trends Report: Climate Change and the Mergers and Acquisitions Landscape」参照)は、インフレ、規制、地政学上の懸念を上回り、今後1年間、M&Aを完了するうえでの最大のリスクになると考えられています。

     

    気象や公衆衛生についての世界的な危機は、世界各地の企業に警告を発しています。取引担当者とその取締役会は、ESG問題、特に環境問題を軽減するための対策を講じています。同時に、取引の協議担当者はESGを利用して価値を創造し、投資家の間で関心が高まっている分野に参入しようとしています。

     

    現在、M&Aが直面している気候変動は、氷山の一角に過ぎません。環境に関連する取引活動は、さらに拡大していくことでしょう。

     

     

    清水 洋一郎
    Datasite 日本責任者

     

     

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