(画像はイメージです/PIXTA)

人生100年時代、40代はゼロからスタートしても決して遅くはありません。派手なパフォーマンスは上げられなくとも、コツコツ積み上げると、結構偉業になってくるものだということです。松尾氏が著書『40代から深く生きる人、浅く生きる人』(海竜社)で40代からの生き方を解説します。

奉仕とエリアチェンジで取り組んだこと

▼浅く生きる人=奉仕の精神に欠けている

 

私の友人が40代、愉しかったことを教えてくれました。それは札幌のススキノにある北海道料理の店「らうす」に出逢ったことでした。

 

いっぺんでそのお店のおいしい料理と羅臼出身の大将の大ファンとなりました。小さい頃から海で育った大将が食材を選び、作る料理の味と魅力は満点。

 

大将が豊平川で釣ったヤマメのフライにホースラディッシュ(西洋わさび)を載せた逸品に感動して「ヤマメのもらい泣き」と友人自ら命名しました。

 

友人は両国駅前で税理士法人を経営する税理士なので、そのお店の経営状態が厳しいことがすぐにわかりました。

 

友人は自分の職住圏とは違うエリアで、人助けをしよう!と思いついたそうです。知人に声をかけての誘客、資金的なサポートと献身的に尽くしていきました。ところがある日、そのお店がもらい火で全焼してしまうという事件が起きたのです。

 

消沈する大将夫妻を励まして、ほどなくして別の地で「らうす」を復活させました。少し軌道に乗り出した頃、今度は大将に肺ガンがみつかります。その後大手術、治療を経て、大将はまた復帰を果たします。

 

そしてまた再発しましたが、またまた克服してお店に立っています。

 

まさに「フェニックス(不死鳥)」ですね。

 

その間ずっと友人は札幌まで足しげく通い応援をしてきました。私も何度か行きましたが、75歳になる「昭和のいい男」の大将の笑顔に会えると元気をもらえます。

 

友人は「なかなか大変ですよ」と言いながらも、いつも嬉しそうです。なるほど、奉仕とエリアチェンジという発想も深く、愉しいものです。この合わせ技がにくいところですね。

 

松尾 一也

株式会社ルネッサンス・アイズ

 

 

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    ※本連載は松尾一也氏の著書『40代から深く生きる人、浅く生きる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

    40代から深く生きる人、浅く生きるひと

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    松尾 一也

    海竜社

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