
大学入学共通テストまで残り1週間。長かった受験戦争はラストスパートを迎えます。次に「受験生」としてのバトンを握る学生は、重たい腰を上げて勉強を始めつつ、大学情報をリサーチしたいところです。本記事では、早慶の就職事情について見ていきます。
絶句!「良い大学、良い就職」の前に佇む「学費の壁」
良い企業に就職してほしい。だからこそ、我が子は大学まで通わせてあげたい……とはよく聞かれるもの。そこに重くのしかかるのは「教育費」という負担です。
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【大学「入学」費用】
短大 63.3万円
(私立短大 66.9万円)
大学 82.8万円
(国立大学 71.4万円、私立大学文系 86.6万円、私立大学理系84.5万円)
出所:日本政策金融公庫『教育負担の実態調査』(2020年3月発表)より
※入学費用=受験費用+学校納付金+入学しなかった学校への納付金
【大学「在学」年間費用】
短大 138.1万円
(私立短大 147.8万円)
大学 151.9万円
(国立大学 107.0万円、私立大学文系 157.6万円、私立大学理系184.3万円)
出所:日本政策金融公庫『教育負担の実態調査』(2020年3月発表)より
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ここからさらに、生活費や教科書代、交通費などがかさんでくることを思うと、頭が痛くなる方も多いことでしょう。
昨年の大学卒業者の進学率は96%と、前年同期を2.0ポイント上回る結果となりました(厚生労働省発表)。コロナ禍3年目となった2022年、学生の未来は明るく開かれているのでしょうか。お財布事情を鑑みつつ、子の将来を願うばかりです。