(※写真はイメージです/PIXTA)

データを使って投資戦略の有効性を確認し、でき上がったプログラム=botを、仮想通貨取引所のシステムに載せて自動で運用させる……。仮想通貨で日給300万円もの稼ぎを生み出しているrichmanbtc(リッチマンビーティーシー)氏。前回、取引所にbitFlyerを選んだ途端「いきなり利益が出るようになった」と語った同氏だが、botterとしての次なる壁が見えてきたという。

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bitFlyerで「急に儲かった」…次に目指すのは

■スケールが足りない!

 

2020年5月に月次100万円の〝A級botter〟になった私は、その直後にモチベーションが低下して、数日間のスランプを経験しました。ですが、目指すべき頂はまだ上にあります。A級の上は、月次1000万円の〝S級botter〟です。

 

そこに到達するためには、どうしても乗り越えなければならない壁がありました。それが「スケールの壁」です。

 

スケールとは〝投資する資金の大きさ〟と言い換えてもいいかもしれません。利益を上げるにつれて自分のbotが繰り出す注文の金額は大きくなっていきましたが、取引所にそれに応じる規模の注文が出ていないと売買は成立しません。そのため、だんだんとJupyter(プログラミング言語をWebブラウザ上で記述・実行できる統合開発環境)で計算した通りの資産上昇カーブが描けなくなってきました。

 

例えば、私のbotがこれからビットコインが上昇すると判断して「〇BTCで100万円ぶん買いたい」という注文を出しても、使っている取引所のその価格に50万円ぶんの売り注文しか出ていなければ、希望の半分しか買えません。回数を重ねるほど機械学習の結果と実際のリターンが、合わなくなってくるのです。

 

そこで、生活資金を稼いでいるbotはそのまま動かしながら、別の取引所でのトレードにチャレンジすることにしました。

「botの移植」取引所の分散は容易ではないが…

取引所を分散することは、システム障害などに備えたリスク分散にもなります。とはいえ、新しい取引所を使うということは、botterにとってそう容易なことではありません。取引するのは同じビットコインでも、呼値の単位(刻値の幅)や手数料体系が違うと、成績がまるで変わってきます。

 

ほんの数カ月前、最初に使っていた取引所でまったく利益が上げられなかった私が、同じbotを別の取引所に移植しただけで、たちまち稼げるようになったのです。その逆で、現在、生活資金を稼いでいるbotも、別の取引所ではまったく稼げないかもしれません。

 

新しい取引所を使うということは「そこで機能する新しいbotを開発しなければならない」ということと、ほぼ同義なのです。

 

そうした中で、botter界隈で新たに評価が急上昇している取引所がありました。調べてみると、最初に使っていた取引所とシステムやルールが良く似ていて(サービスはむしろ至れり尽くせりだった)、スムーズに移行できそうなこともわかりました。

 

生活費を稼ぐbotはそのまま稼働させつつ、早速新しい取引所で稼げるbotの研究開発に着手しました。初めて取引所を移行(最初に使った取引所→bitFlyer)した4月には資金がカツカツだったので、取引所は二者択一でした。

 

ですが、現在は順調に資産が増え、安定して月次100万円を稼いでくれるbotを移動させる必要はありません。なので、新しい取引所で運用するbotを開発するのは〝新本社移転準備〟のような感じでした。

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    本記事は書籍『日給300万円のSS級トレーダーが明かす botterのリアル』(幻冬舎MC)より一部を抜粋、再編集したものです。

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