「現代社会のストレス」が生む便通異常…「過敏性腸症候群」の症状と治療法

Sponsored
株式会社オンラインドクター.com
「現代社会のストレス」が生む便通異常…「過敏性腸症候群」の症状と治療法
(※写真はイメージです/PIXTA)

仕事や受験などで多くの人がストレスを抱えている現代社会。このようなストレスによる下痢や便秘などの便通異常を過敏性腸症候群といいます。本記事では、めじろ内科クリニックの久野伸夫先生が過敏性腸症候群の具体的な症状や治療法を解説します。

過敏性腸症候群の診断は?

過敏性腸症候群は上記のように、腸には異常がないのに心理社会的要因であるストレスがあり、月に3日以上、3ヵ月以上にわたって持続・あるいは繰り返し便通異常が認められることで診断されます。

 

私の外来を受診する過敏性腸症候群の患者さんの多くは、中学や高校受験の時、発表会や試合の前など、何らかの緊張や不安の続く時期にお腹が痛くなって下痢をしていた経験をお持ちでした。

どんな治療をするの?

過敏性腸症候群の治療としては、根本的にはストレスを取り除くことが一番です。しかしストレスの感じ方は人それぞれで、他の人はなんともないのに自分だけ感じてしまっている場合もあります。過敏性腸症候群になる方はストレスを感じやすいともいわれています。ストレスを取り除くことはなかなか難しいため、内服薬での治療を行います。

 

具体的には、主に便の性状を整える薬、腸の動きを調節する薬が使われます。便の性状を整える薬は、体に吸収されず便に混ざって作用します。保水作用のある細かい繊維のようなお薬で、便の水分が多ければ水分を吸収して硬めにし、少なければ飲水や食べ物から水分を吸収し保水することで便を軟らかくします。

 

腸の動きを整える薬は、腸の過剰な動き・緩慢な動きをどちらも正常化する作用があります。その他に、腸の動きを抑えるだけの下痢型に特化した薬もあります。また、小腸から水分の分泌を促して便を軟らかくする便秘型に特化した薬も出ています。

 

上記の薬で効果が不十分な場合に、ストレスによる緊張や不安を抑えるために抗不安薬を必要時に内服してもらうこともあります。

まとめ

普段から健康で健康診断でも異常がないのに、下痢や便秘などの便通異常が続いている場合は、心理的負担がないか思い返してみてください。ストレスが腸の動きに影響を及ぼしているかもしれません。その場合は消化器内科や心療内科に相談してみてください。

 

 

久野 伸夫

めじろ内科クリニック

 

【関連記事】

税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

 

親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「儲かるなら自分がやれば?」と投資セミナーで質問すると