発熱時に白目をむいて震えだした…「熱性けいれん」の特徴と発作時の対処法

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発熱時に白目をむいて震えだした…「熱性けいれん」の特徴と発作時の対処法
(※写真はイメージです/PIXTA)

「子どもが発熱時にガクガクと震えだした」。焦ってしまうところですが、まずは落ち着いて、子どもの状態を確認することが大切です。本記事では、高座渋谷つばさクリニックの武井智昭先生が、「熱性けいれん」の特徴と対処法について解説していきます。

子どもがけいれんを起こしたら…発作時の対処法

けいれん時にはお子さんの意識がなくなり、顔色も悪くなるため、ご両親は焦ってしまうことがほとんどです。まずはご両親が落ち着いて、発作が何分続いているかをおおまかに計測してください。同時に、発作が左右対称なのか、眼球偏位があるのかなどを、余裕があれば観察してください。

 

そして、お子さんの衣服はゆるめて、安全で平らなところに寝かしてください。嘔吐のリスクもあるため、可能であれば体を横向きにして寝かしてください。

 

万一、けいれん発作が5分以上持続した場合には、速やかに救急車を呼んで医療機関への搬送・治療を受けてください。けいれんが5分以内におさまっていても意識や顔色が戻らない、あるいは再度の発作を繰り返してしまうという場合も、救急車をよんで医療機関での対応が必要となります。

 

また、意識の戻りがよくても、医療機関の受診をおすすめします。けいれん発作時には、噛む筋肉の緊張も相当強いので、口の中に指を入れたり、人工呼吸を開始したりすることは危険ですので控えてください。口の中に入れた指が傷ついたり、嘔吐物が気管・肺に入って窒息してしまう恐れがあります。

けいれんが持続した場合

救急車で搬送後、ただちに低酸素性脳症予防のためにも酸素投与、けいれん発作を止める注射薬を投与します。けいれん発作が止まった後は血液検査・頭部画像検査(CT)・髄液検査などを行い、熱の原因や中枢神経感染があるかどうか判断し、原則入院して加療となります。

繰り返しけいれんが起きる…予防薬「ダイアップ®」投与の条件

熱性けいれんを繰り返し起こすリスクが高いお子さんは、けいれん発作の予防として「ダイアップ®」という坐薬の発熱時投与を行う場合があります。

 

熱性けいれんを起こしたお子さんのうち、2回目以降の発作が生じる可能性は30%程度ですが、こうした予防薬が投与される例は多くありません。

 

投与される条件は、15分以上持続した遷延(せんえん)性の発作(15分以上)の既往がある場合、あるいは下記のうち2つの項目を満たした熱性けいれん発作が2回以上反復する場合です。

 

・24時間以内に発作が反復する

・熱性けいれん発作前より存在する神経学的な異常、発達遅滞

・熱性けいれん、てんかんの家族歴がある

・生後12ヵ月未満・発熱後1時間未満での発作

・38℃未満での発作

 

 

武井 智昭 

高座渋谷つばさクリニック

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック病院検索・クリニック動画紹介のイシャチョクから転載したものです。

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